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野菜嫌いの子供に遠慮は不要

先日野菜嫌いの子を持つ友人と話をしました。なんでも、

「野菜を全然食べないから、細かく刻んで分からなくして食べさせている」

のだとか。

この方法、テレビや雑誌等々で推奨されているのですが、僕はどうも納得がいきません。

これは“野菜を食べさせている”のではありません。
野菜の成分を摂らせているだけです。

せっかくだから目で見て、意識して“野菜を食べる”ようにしつけた方が本人の将来のためです。

うちのボウズは野菜が嫌いなんて言ってたら、食事が出来ません。特に僕が料理するときは、

デカ切り野菜で、ゴリゴリ食べる

という食感を楽しむ炒め物をわざと作ります。僕が好きなんです。野菜かどうか分からないようなものを食べても、野菜が体に入った気がしません。そもそも

噛む

ということも大切なはずじゃなかったの?と言いたくなる。細かくしたら噛む必要がなくなります。

だったら今度は別の“噛むため”の作戦を始めるのか?

面倒くさいです。そんなことして自分の大切な時間を無駄にするくらいなら、最初から

食べなさい

としつける方が将来性があります。
それに、野菜は“嵩(かさ)”が大切なのです。野菜を食べれば満腹感が早く訪れますから、食べ過ぎの防止に役立ちます。

ウチでも最初は困ったような顔をしていましたし、妻は、

「ちょっと大きすぎるかも(^_^;)」

とさすがに同情していましたが、僕は将来の面倒より今の面倒の方を選びます。そっぴくんも観念して食べているうちに何でも食べるようになりました。

細かくして野菜と分からないように食べさせていると、お母さん達に不利なことばかりになります。どう不利かというと、

・ 手間がかかる
・ そのうちバレる
・ バレたら食べなくなる
・ その後、言うことを聞かなくなる(可能性がある)
・ 野菜嫌いになる

ざっくり、相手の立場に立ってみるとこんな将来が待っていそうなきがします。自分でトラブルのタネをまいているようなものです。

さきも言いましたが、我が家では息子に野菜を隠すなんて発想は全くありません。
一つ一つの野菜について自分たちが勉強して、

「この野菜は、体に入ると○○してくれる」

例えば、お腹の中をきれいにするとか、血をきれいにするとか、そういった効能をさも最初から知っていたかのように(笑)話しながら食べます。おかげで今は自分から、

「ぱぱ、これはなにしてくれるやさい?」

と聞くようになりました。

我が家の向かいに知り合いが宅地を持っていて、家を建てるまでの間、畑をやっています。そこからもらった野菜は、そっぴくんも作業を手伝っているので

「そっぴくんが手伝って作った野菜だよ」

と言うと自慢げに食べます。住宅街なのに偶然畑を持っている人が義父母の古い友だちだったというのはとてもありがたいことです。

野菜の成分を摂取することが目的なら、どんな食べ方をしても良いと思います。サプリメントで良いんじゃない?とも。(僕はサプリメントをあまり信じてません)
でも、野菜の形をしていたら食べられないということは、外では野菜を食べないということです。

家の中だけでしか通用しないということは、子供の住む世界が広がったとき、今までの苦労が水の泡になるということです。

最初から広い世界用のしつけをした方が、後が楽です。

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