夕食時に、家族で
「パパが今まで出会った怖い会社」
という話をしました。(笑)
湿っぽい話ではなくて、笑い話として、僕が仕事で出会ったあってはならない企業文化を子供に分かりやすく話しました。
その中で、
「あいさつができない会社で事務員の皆さんに睨まれた話」
そっぴくん大喜びでした。(^_^)v
この会社に伺い、社内に入ったとき事務員の女性(30代?50代)が4人いらっしゃいました。
僕は当然、
「こんにちは!」
と挨拶をするわけですが、その4人は眉間にシワを寄せてこちらを怪訝そうに睨んでいるのです。僕は何か悪い時にきちゃったのかな?と思いながらも、訪問の理由を説明(社長に呼ばれた)するのですが、
それでも誰一人答える気配はなく、眉間にシワ (^_^;)
そうこうしているうちに、社長が出てきて話ができたのですが、世の中にはこの女性達のような人もたくさんいるんだという話をしました。
僕の形態模写が面白かったのか、そっぴくんはバカウケ。
そこで僕は聞きました。
パ 「そっぴくんだったらどうする?会社にお客さんが来たら」
そ 「??・・・・こんにちはっていうよ・・・?」
この一瞬の迷いは、
あまりに当然過ぎて、パパがなぜそんな質問をするのか分からない
という感情でしょう。
そうです、こんにちはに決まっています。(笑)
そんなこともできない人を雇っている企業が営業を続けていることが僕には不思議で仕方がないのですが、実在するのですからそれでもオッケーな世界はあるのでしょう。
でも、僕がこの話を通してそっぴくんに教えたかったのは
挨拶が大切
とか、そんなことではありません。
世の中、自分と常識が違う人はいくらでもいる
腹を立てていてはストレスが溜まるだけ
という反応の仕方、感じ方です。
子供は徐々に社会に出て行きます。
既に幼稚園では価値観の違いや、堂々とした振る舞い、卑怯な振る舞いをする子などとの接触が始まっています。
でも、そっぴくんは一人っ子なので、社会の理不尽さに対する免疫が弱くなりがちです。
兄弟でもいれば、世の中は正しいことだけではないということが体験的に分かるのですけど、彼はそういうわけにはいきません。
現実の世界には理不尽なことが多いのです。
それを「理不尽だ」と思いつつ、さらっと対処できる心があったら、ストレスとは無縁です。憎しみや嫌悪という厄介な感情も上手にコントロールできるようになるはずです。
僕は、子供はリアクションを親から学び取ると信じています。
朗らかな家庭には朗らかな子
怒りっぽい家庭には怒りっぽい子
抑圧されている子は一見その逆に育ちますが何かを内に秘めてしまう
“感じ方”を親や周囲のリアクションから学ぶのであれば、僕は積極的にそのモデルを示したいと思います。
問題は、僕自身がそこまで達観しているわけではないこと。(^_^;)
だから、これはある意味、演技なのです。
演技を通して自分を鍛えたいという希望もあります。
こうして我が家では、仕事で嫌なことや失敗があると、わざと夕食時に話すことにしています。難しい話は抜きにして。
世の中キレイなことばかりではないこと
それを見たときの対処法は怒るばかりじゃないこと
ただし、どんな嫌なことも失敗も笑い話として話すことが約束です。
顔をゆがめて話すことや、卑屈な話し方は御法度です。
そっぴくんが大人になった時、きっと役に立つと信じています。
そしてもう一つ嬉しい副作用が。
みんなで笑うことで、僕自身の嫌な経験を浄化できるのです。
家族みんなが安定した気持でいることも、子育ての基本だと思います。
各家庭で色んな方針があると思いますが、嫌なことを笑って話して、それを受け入れて浄化してくれる家庭が僕には理想的に見えます。失敗談を語り合うのも同様です。
だから、ウチでは何も隠さないのです。
家族が無意識のうちに助けてくれているのです。
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