良い絵本を息子と読みました。
「おばけむら」 南部 和也 、田島 征三 ISBN-13: 978-4774606309
絵本なのでストーリーを言ってしまいます。
山奥に村があって、貧乏ながらそこそこ幸せに暮らしていました。
ところがある日、その村に他の村から人が来ます。
「自分たちの村でお化けをつかまえた。どこかに捨てさせてほしい」
と大金を持ってお願いにくるのです。貧乏な村の人達は、
「それならずっと山奥にすてたらいい」
と言います。その村には以来、宝物を持って方々の村人達がお化けを捨てに来るようになります。村は何もしなくても、お化けの捨て場を提供すれば金が入るので、みんなで良い暮らしをするようになります。
でも、そんなある日、村のすぐ近くまでおばけが来てしまうのです。村長は、それを村人に気付かせないために酒盛りを始めます。
酒で目を曇らせ、現実を見ないようにしたところで、問題は解決されません。お化け達は村を襲い、その村からささやかな幸せをも奪ってしまうというお話。
良い絵本は、大人がどきっとする内容で、かつ子供の感性にも訴えるものだそうです。
最近の企業の不正、モンスターペアレンツ、利己主義、そういったものを全て批判しているこのストーリーは久しぶりの社会派絵本でした。
お子さんがいらっしゃる方、是非読んであげてください。
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