以前、面白いことを聞きました。
「ウチの主人は料理をしてくれるけど、すごい迷惑!」
だとか。
最近はテレビの影響か、男が料理をすることに興味を示しだしたそうなので、
奥さんに煙たがられない男の料理の始め方
を、お教えします。これさえ守れば、おそらく奥さんは僕らの料理を喜んで見守ってくれるに違いありません。
【 1 】 いきなり高級食材や珍しい調味料を買わない
奥さん方は、僕らから美味しいモノを食べさせてもらえるという期待はあまり持っていません。どちらかと言うと、実力を示すまでは迷惑がられていると思って間違いありません。
理由は、料理の本に書いてあるものを作ろうとするから。
料理の本、しかも見栄えのする料理が載っている本は、間違いなく
二度と使わない調味料
の類がふんだんに使われています。
これを手始めから買うと、完全に迷惑です。
僕は初心者の頃、“八角”とか“キクラゲ”とか、使い方も知らないくせに、料理本に書いてあったものを集めて大失敗しました。ハッキリ言って、二度と使わないし、小さな袋にサラサラと入っているだけ。
「覚醒剤か?」
というほど高い。
【 2 】 残り物を使う
プライドの高い我々男は、
「殿様が作ってやるんだ。高級食材で料亭並みのモノを作ってやる」
と意気込みがちですが、これは全く喜ばれません。やるなら意地でも成功させなければなりません。
一番喜ばれるのは、
・ 半分使いのニンジン
・ 一本だけ余ったチクワ
・ すが入りかけた大根
・ 丸一個だとなぜか多すぎるタマネギ
・ 緑じゃない部分だけのキャベツ
こういうモノを冷蔵庫から殲滅してあげると、とっても感謝されます。
まず、基本は野菜炒めを上手く作れるようになるということですね。
伊達に野菜炒めが料理の基本だと言われているわけではありません。
被害が最小に抑えられるためです。
【 3 】 調味料を全て銘々皿で分けない
僕は几帳面な性格のため、初めの頃は新しい料理をする時は、塩・酒・こしょう少々・砂糖・・・等々を全てずらっと揃えてからしか料理を始めることができませんでした。
イメージとしては、料理番組。
「次、砂糖と塩を入れます」
と軽やかに調理ができるだけでなく、計った材料なら間違いがありません。
ところが困ったことに、洗う皿が多くって仕方がないのです。銘々皿って、洗うときは鬱陶しいんです。
【 4 】 皿はなるべく少なくする
前の項目に関連して、一番喜ばれる料理は、間違いなく
一皿料理
です。
一皿料理とは、どこかのハンバーグチェーンにありがちな、大きな皿を3区切りに見立てて、主食・サラダ・ご飯が盛りつけられるものです。
理由は一つしかありません。
洗い物が簡単なのですよ。
そして、最初は間違いなくこれ以上は手に余る。
そう簡単におかずが3種類と汁物が出てくるわけではないのです。技術です。
【 5 】 洗い物をする
これが究極的に喜ばれる男料理です。
作って満足、片付けは嫌いというのがイヤなんですよ、奥さんがたは。
洗い物までやると、今まで見たことのないほど喜ばれます。
【 6 】 総括
いくらなんでも材料の買い出しまではさすがに望む人は少ないです。
もしそこまで望むのであれば、奥さんに
「望みすぎです」
とハッキリ言って構いません。
でも、近くにスーパーがある場合は、子供を後ろに乗っけて、食材を買いに行くというのも楽しいです。子供にとっては異色のイベントになるので、結構手伝いをしてくれます。
ただし、手伝いそのものが煩わしいという事もあるのですが。(笑)
作った後は、あまりしつこく感想を聞いてはいけません。
感想というのは、自発的に出てこないものは全てお愛想。
いかに普段から自分が
「美味しい?♪」
と言ってこなかったか反省する必要があります。
結局、自己完結型が理想です。
・ 切って
・ 作って
・ 片付ける
これだけやって文句がある場合は、おそらく人間関係が根本からおかしくなっていると考えて間違いありません。
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