妻が幼稚園の授業参観に行き、廊下に飾られていた
子ども達がクリスマスに欲しいもの
という絵をみてきました。そこに書かれていたのは、ほとんどの子が、
DSが欲しい
だったそうです。ウチの息子は、
インディアナ・ジョーンズの悪者の車
と書かれていたそうです。僕個人の気持からいえば、うれしい。
でも、一方で、子供に僕の方針を押しつけて、こんな所でも僕に気をつかっているんだったらどうしよう、とも思うのです。
この世に初めてウォークマンが出現したとき
ファミコンが出現したとき
ネットが出現したとき
チャットが出現したとき
そして、DSが出てきた今。
その時々で、必ずアレルギー反応を起こす世代や、個人がいたわけです。
僕は、ウォークマンも欲しかったし、ファミコンも試行錯誤の末に手に入れたし、ネットにはドップリ浸かっています。
でも、家族で出かけてもDSを凝視し続ける子供をみるに至って、ついにアレルギー反応が出る側にまわりました。(笑)
「ネット君臨」 毎日新聞取材班 ISBN978-4-620-31836-3
という本を読んでいます。
その冒頭に、柳田邦男さんが書いています。要約すると、
「ネットやゲームにドップリと浸かる生活が、子供に悪影響を与える因果関係をハッキリさせるには、例えば子供300人を3つのグループに分け、それぞれに
1. ゲームにドップリ
2. ゲームを少し
3. ゲーム無し
という条件を与えた環境をつくり、その生活を3年ほどさせた後に、人格形成にどんな差が出来たのかを心理学・精神分析の手法で明らかにするという研究が必要。
仮に、悪影響が出た場合、その子の人生への責任をどう取るのか?」
この実験でも、ゲームやビデオと人格障害の因果関係がハッキリするとは思えません。ですが、問題は、
お子さんをお持ちの方、どなたか実験に協力しますか?
僕ら親は、子供の人生に対して金銭以上の責任を負っています。
言ってみれば、人間の選択は全て実験です。
子育ては、どんな人に育ってほしいのか想像して、躾け・指導をして、結果を出すという遠大なプロセスです。
DSをやろうが、Wiiをやろうが、PSをやろうが、家族間のコミュニケーション、しつけがしっかりできていれば、別に問題はないのです。そういう家庭だってあるのだから、一概に
ゲーム = 悪
というのは、あまりにも脳がないです。
でも、幼稚園児や小学生がいる家庭に、家族・親子で何かをして一緒に過ごす時間が減る要素を持ち込むのは、あまりに早すぎるのではないかというのが、僕の個人的な考え方です。
どうやったって、子供は親から離れていかなくてはなりません。
だったら、限られた時間を、ゲーム機を見つめる時間に使わせるのではなくて、何かを一緒にする時間にしたいです。僕も、いつかはゲーム機を買ってあげるつもりではいるけど、
それが今じゃないことだけは、確信があります。
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