子供の頃に習慣になったことは、大きくなっても役に立つことは多いです。
その中でも以前書いた、「痛みに強い子供に育てる」のような、
痛みへの対処の習慣
は一生モノです。
息子は昨日幼稚園からの帰り道、草むらで遊んでいて毛虫に刺されました。おそらくイラガの幼虫でしょう。これに刺されると、大人の男でも飛び上がるほど痛いです。
が、息子は少し泣いただけで終わりです。頼もしい。
その他の習慣として僕がつけてあげたいと思っているのは、
調べてみよう、という習慣
です。
5歳くらいの子供は虫が好きです。
僕の息子も同様です。
幸い我が家の庭には、
・ かみきり (ごまだら・きぼし)
・ カマキリ
・ カナブン
・ ドウガネブイブイ
・ アゲハチョウ
・ 蝶
・ セミ
・ バッタ
などが来ます。さすがにカブトムシやクワガタは来ません。
カナブンとドウガネブイブイは、形はおなじようなものですが、色が違います。黒っぽいカナブンはカナブンではなくドウガネブイブイという別物です。
どちらも、うんこしまくりでケースに入れておくと臭いのは同じ。(笑)
これらの名前も僕らは最初知りませんでした。
ある日、息子が
「あっ!むし!」
と言って手を伸ばしたモノを見て、思わず「触るなっ!」と叫びました。
どでかい、スズメバチをつかまえようとしていたのです。
世の中には、多少痛い思いをして覚えた方が良いこともあります。カミキリやクワガタに噛まれるとか、虫に刺されるとか、そうして覚えていく危険も当然必要なのですが、スズメバチはそういうわけにはいきません。
そこで買ってきたのが昆虫図鑑です。
学習研究社 ISBN-13 978-4052025877
昆虫図鑑はとても便利なもので、身近な虫ならなんでも網羅しているのは当然ですが、毒の有る無しもちゃんと書いてあります。しかも、ただ
「毒があります」
という言葉だけではなく、毒々しいマークが表示されているため、字が読めない子供でもわかります。以後虫に触る前に図鑑を取ってこいと命じます。僕が取りに行っては意味がないので、これは命令です。(笑)
そして、
「この虫が他の虫と一番違う所はどこだ?」
と聞きます。大人の僕らも名称までは分からなくても、特徴のとらえ方くらいは分かっているので、
・ 羽の形状
・ 羽の模様
・ 胴体の太さや先端の形状
・ 口の形
・ 蝉などの場合、鳴き方の違い
等、ある程度子供を誘導していくことができます。そうして調べてみて、毒が無い、刺さないことを自分で確認できそうなところで、
「これは触っていいか、悪いかどっち?」
と聞き、最終判断を自分でさせます。もちろん間違えた時は、再度判断するように調べ直しさせます。
一昨年の初夏に買った図鑑はもうボロボロになり、息子は暇さえあれば図鑑を広げるようになりました。親の思惑どおりになっているのか?!それはまだ分かりません。
調べることが習慣になると、気になることは放っておけなくなるようです。
ただし困ったことに、先日寝る前に昔話の絵本を読んでいて“七福神”が出てきたとき、
「しちふくじんってなあに?このひとのなまえは?なんでこんなにあたまがながいの?」
と質問攻めにあいました。
恥ずかしながら、僕は答えを知りません・・・。(^_^;)
さすがに文字が読めない子供に「自分で調べろ」ともいえず、とどめに
「あしたまでにしらべといてね?」
といって、スースカ寝られてしまいました。
子供に課すことは自分にも課すのが信条なので、やらないわけにはいきません。
ここで僕が「面倒くさい」と放り出してしまえば、息子は努力しなくなり、僕にはそれを注意する権利はないです。
子供ができてから知識が増えたような気もします。
こういう習慣に良いことはあっても、悪いことはありません。
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