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ヤッターマンが分かる

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そっぴくんとヤッターマンを見ていて、ふと気が付いたことがあります。
昔のバージョンでもあったと思うんだけど、ドロンボーの3人が疲れ果てて、

「あ?あ、ハチだったらいいのにな」
「じゃ、ハチになってみましょうか?」

と言って、自分たちがハチになって面白おかしく生活しているシーンを思い浮かべるのです。
ところが、そんなに良いことばかりではなくて、

「ハチになっても結構苦労する」

という連想になっていき、あわてて自分たちの頭の上にもやもやと浮いていた想像をかき消すのです。そして、

「やっぱり、ドロンボーもう少しがんばろうか」

といいます。
これ、昔は笑ってみてたけど、シナリオライターが苦労人だったんだろうなと、今になってその深さにうなります。

他人の芝は青く見える

そういうことです。
僕も、若い頃、サラリーマンなんて楽な仕事だと思っていたことがあります。
僕の仲間でも、くじけると、

「いっそ、サラリーマンになりたい」

と漏らす人もいました。
でも、そうではありません。

ここの世界が大変だから、あっちの世界、こっちの世界と渡り歩いたところで、最終的に気付くのは、

自分の無能さ

だけだろうと思うのです。
結局は、自分が今いるところをしっかりと固めていくこと。
それが出来ないのであれば、何をやっても上手く行くはずがない。
だから、

「・・・もうちょっと頑張ってみようか」

と自分を励ますわけです。
世の中には、

自分の仕事が最も高級で、他人の仕事を軽く見る

というタイプの人がいます。
おそらく、そういう人は苦労が足りないんでしょうね。
よく言えば、勘が良くて目論見が今のところ全て当たってきているラッキーな人かもしれません。

だけど、真面目に自分の仕事に取り組むかぎり、誰の仕事が高級で、誰の仕事が低級ということは絶対にありません。

ただし、なげやりな人は、なんと言われても仕方がない。

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