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子供の英語教育の真実

英語を事業としていると、子供の英語教育について頻繁に質問を受けます。

「小さい頃からやらせたら話せるようになりますか?」

これはとっても難しい問題なんです。

例えば、僕の息子が日本語でこういいます。

「“たまたま”○○先生がいたから」

彼は、この“たまたま”を“希に・偶然に”という意味で使ってないので、横で聞いている僕らは正しい日本語になるように誘導します。

でも一度や二度では直りません。
なので、再度同じ間違いをしたら、それとなく正しい言い方を示唆します。

これの繰り返しです。
あまり間違いを指摘しない方が良いという説もありますが、僕は僕のやり方で。

外国語の幼児教育が難しいのは、こういう自然な修正が効かないところなのです。例えば、子供が英語教室で覚えてきた英語を話したときに、それが外国人に通じない発音であったとしても、周囲の人はその間違いに気付かない。ところが、親としては、「おお、うちの子英語で話してる」と思うわけです。

この修正が効かないと、言語として身に付いていくかどうか少し話が違ってきます。

今、誰か英語で話さなければならない相手がいない、または自然な修正が行えない場合は、英語を勉強させる時間を“子供の好奇心をくすぐる活動”に当てる方が良いと思います。英語塾へ幼い頃から通わせるよりは、そのお金を旅行や行楽に使った方が子供のためになると僕は考えています。

話したいことがあふれ出てくるような子に育てなければ、言葉なんてあってもなくても同じです。(なので、UNTAMEDでは子供用英語教材の開発は現段階で視野に入っていません)

海外生活経験のある方は分かると思いますが、海外で言葉の壁を越えていくかどうかは、多趣味であったり何かの技術に長けていることであったりと、英語の出来不出来よりは、その人自体の面白さにかかってくることなのです。

そのあたりは、先日のhttp://cobeat.sakura.ne.jp/untamed/blog/archives/65に詳しいので、書籍「目にあまる英語バカ」をお奨めします。

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