これからの英語教育は、会話中心になる
ということです。
個人的には大賛成です。
でも、きっと次の時代には困ったことになります。
日本人の語学で文法知識が不要なのは、英語だけ
なのではないかと思うのです。(ある程度のレベルまでの話です)
自分の経験から、英語くらいなら文法知識が無くても話せるようになります。
英語はとてもシンプルな言語なので、問題ないのです。ところが、
英語以外の言語学習では、文法知識無しでの習得はかなり難しい
と言えます。
僕はイタリア語を勉強し始めて2年くらいになりますが、苦手だった文法書を何冊も読み、正しい文法知識の習得も目指しました。
その結果かどうか分かりませんが、先日スペイン語の文法関連の本を読んだとき、これがほとんど理解できてしまいました。
スペイン語とイタリア語が似ていることもさることながら、文法用語が分かっているので、回りくどい説明をされなくても、
以前は理解不能だった文法用語での解説が理解できる
ようになっていました。
何々語は、何々節を修飾し、ウンタラカンタラ
こういう小難しい表現は、以前は学者が得意になってやっているのだと思っていたんですが、実は違うのです。
ある程度、共通の約束を持っている前提
で説明すると、回りくどい“簡単な言葉”での説明より格段に分かりやすい。
例えば、クルマの運転をわざと回りくどく説明すると、
クルマを止めておくためのペダルを踏みながら、ハンドル横の前進・後退を操作するレバーを前進の位置に入れる。足下の右から二番目の、クルマを止めるためのペダルから足をはなし、右端の加速用ペダルをふみ、必要があればクルマを止めるためのペダルを踏んでスピードを調節する。
ということになってしまいます。でも、共通の約束があるから、
ブレーキペダルを踏みながら、シフトレバーをDに入れ、ブレーキペダルから足を離し、アクセルペダルでスピードを調節する。
みたいな言葉で説明出来ます。
このシフトレバーとか、Dに入れるとか、ブレーキペダル、そんな言葉が、共通の約束部分です。
文法を無視して勢いだけで英語を覚えることは、出来るだけ早く使える英語を習得するという目的には有効です。でも、
本当に英語力を伸ばしたい時や、他の外国語を学びたい
という場合は、遠回りに見えても文法を徹底してやるべきです。
すると、言語が変われど、ほとんどの文法用語は共通していることが分かりますし、その言語特有の文法用語は、
そこにその言語の特徴がある!
と教えてくれます。
つまり、その部分を徹底的に理解すればいいのです。
一時の楽は、後の苦労や壁になって戻ってきます。
これは、僕の経験から確かです。 (^_^;)←自分の周りに壁ばっかりあるのです。
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