最近、新聞の書籍宣伝欄などで気付くのは、
頑張らないこと
をテーマにした本が増えていることです。
頑張らないこと、カンタンに言えば、
自分らしく、そのままで生きるってことでしょうか?
でも、頑張る以外の選択って、後悔することになるんじゃないかと思います。
その本を書いている人は、あからさまに頑張っている人なんだし。そうでなければ、本なんて一冊完成しないです。本を書くのに、どれほどの労力を必要とするのか、考えなくても分かります。
その本の内容が、「頑張らないこと」
皮肉です。
普通に生きていくには、仕事をしなくてはなりません。
仕事をするってことは、明確に見える見えないは別として、“お客さん”がいるから成立します。
仕事というのは価値を作ることで、価値というのは、それを評価する人がいて初めて価値になるわけです。
お客さんがいるということは、自分が価値の提供者であることです。
同時に、他人が作りだす価値を受ける立場でもあるということです。
これが社会のバランスを作っているとしたら、
価値の生産者としての立場を放棄出来るのか?
という疑問が湧いてきます。
カンタンに考えたって、
一生懸命仕事しない人が、
「それが私の選択した、頑張らない生き方だから!」
と言ったとして、どれだけの人が
ああ、なるほど。そうだよね!
と納得してくれるのかという話なんです。
頑張らない生き方ってのは、裏を返せば、
価値の生産者としての立場を放棄していること
になってしまうのではないかと。
だから、頑張らないことを提唱している本は、大きな矛盾をはらんでいるという時点で、
時代が一番聞きたい優しい言葉 = 金儲けに長けた著者
という臭いがプンプン。(笑)
当然、人は、がんばれなくなってしまう時もあります。
疲れてしまって、そこにむち打つのではなく、助けがいるときがある。
そんな時には、支え合う事が大切です。
そういう優しい社会がなければいけないと思います。
でも、それは、もう一度がんばる前提の優しさでなければ、ダメなんじゃないか?
こういう本を読んで実践してしまうと、年取ってから後悔するだろうなぁ。
本を読まずに、タイトルだけの判断なので、内容は僕が言いたいことが書かれているのかもしれませんけどね。
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