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整形の議論に思うことは

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ネットのどこかで

整形が良いのか悪いのか

という議論というか、言い争いを見ました。
もちろん、単純な「美感」という意味の整形です。
いつも言いますが、病気や怪我の方の話はしていません。
この頃、僕の考えも変わってきて、

別にしたければすればいいんじゃないでしょうか?

と思います。
親からもらったとか、倫理的なことを言う人もあるものの、僕の違和感は別の所にあります。

今のこの技術程度で
自分の顔を変えようと思えない

人の顔というのは不思議なもので、例えばCGで、自分の顔に別の人のパーツを付けてみたらわかるけど、

すごく不自然になる。
とんでもない違和感。

人は、目の黒目の大きさや、目の位置、頬の形、おでこの形、髪の生え方、口、鼻、体型、身長、手の長さ等々・・・

全てのパーツに必然性がある

どこか一つを直したら、必然性がくずれます。
だから、日本のホラー映画で、顔はそのまま、ただ目だけを画像処理で逆さまにして怖さを演出していたものがありましたが

必然性が崩れていて、怖い、気持ち悪い

わけです。

この目にして
このおでこアリ

この鼻にして
この口あり

パーツはなんでも、どんな組み合わせでもそうです。
耳と唇とか。
これは人間の

信じられないほど鋭い感性

が、不自然さをいとも簡単に見抜いてしまう能力があるからだと思います。
この必然性を、人工的に再構築できるという技術が現在完成しているとは思えないので、

中途半端な技術に自分の顔を託すのは、心細い

出来上がっても、満足するのは最初だけで、その後、その不整合にさいなまれることになりそう。

その苦しみより
コンプレックスの方がよっぽどマシ

と、“僕は”思います。
ただ、本当に必然性を再構築して、全身のバランスから見ても自然にできる技術がもし確立されれば、

なってみたい顔

が無いわけではありません。(笑)
でも、既にこの“必然性の再構築”の仮定が矛盾だらけです。