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潮干狩りと人間社会の縮図

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今日は我が家3人と、友人家族5人で弁当を持って潮干狩りに行ってきました。まず朝一番に驚きました。

折りたたみ式テントの設営場所を探しているとき、信じられない物が放置してあったのです。山ほどのゴミに添えるような感じで、

使用済み紙おむつ + “大” 付きです。
おい、親! いいかげんにしろよ!!  どういうバカだ!

このバカな親について書いていても不愉快なので、ここへ入っていくのはやめましょうか。
とはいえ、今日は更に不愉快な話になってしまうかも。(^_^;)

潮干狩りは、夜のうちに漁協の方々が船でやってきてスコップで撒いた物を僕らがほじくり返すという趣向なので、実際は “狩り” とは違います。小学生がプールでやる、碁石拾いみたいなものです。

その貝には、2種類あって、一つが “あさり” です。
もう一つが、

バカ貝

と呼ばれる貝です。見分け方は、貝殻の模様の筋が縦横に走っているものが “あさり” で、横線だけのツルツルした感じの貝が、皆さんが嫌いな “バカ貝” です。こいつは、食べられるけど美味しくないらしい。

バカ貝の方が粒が大きいので、去年初めて行ったとき喜んで拾っていたら、地元の爺さんに、

「そりゃ、バカ貝だわ。 そんなもん拾っとったらあかん。 こっちのギザギザを拾え」

と教えられたのです。だいたい地元の人が、僕らよそ者の近くに来て、「あれはだめ、これは食えない」 と教えてくれるため、バカ貝は、砂からほじくり出されると、みなさんその辺へポイポイと捨てていきます。

取ったその場で捨てるのはいいんです。砂地がたっぷり水を吸っていますから、バカ貝君たちは、

やった?!(^_^)v

とばかり砂に潜っていくのです。自由の身です。

ところが、今日の帰り支度をすませて海辺を散歩していたとき、バカ貝君たちが乾いた砂の上にうち捨てられていたのです。その数、数百もあったでしょうか。

想像するに、子どもを連れてきて貝を拾っていたのでしょう。子どもは他の人が捨てたバカ貝を見て、

「ラッキー ♪」

と拾い集めたのかもしれません。それを、帰り支度の親が見つけて、

「こんなもん、バカ貝だで食べれんわ。 バカだねぇ」

といいながら、バカ貝を選り分けた、と概ねそんなストーリーだと思います。
しかしね、僕が気付いた時、このバカ貝君達は、

熱い砂の上で、為す術もなく干からびて、死につつあったのです。
いくつかは、貝殻が開きかかっていました。

なんだかとても悲しい風景です。

食わないのなら、持って帰らなくてもいいでしょう。取ってる最中に、アサリだけ選り分けてバカ貝を砂に返すのもいいと思います。海にいれば何かの役に立つでしょう。

でもね、ただその辺の熱い砂に放置してむざむざ殺す必要はないでしょう!!

僕は早速、救出作戦を開始しました。一粒ずつ拾って手のひらがいっぱいになったら海に帰す。
ものすごい数です。
幸い、選り分けたのは一カ所だったようで、探すのは比較的簡単でした。

僕が一人で何事かをやっているのを、友人の娘さん(5年生)が見つけ、

「そっぴくんのお父さん、何やってるの?」
「バカ貝救出作戦だよ。ここに生きてるバカ貝が捨てられてて、かわいそうだから」
「私も手伝う?!」

と、手伝ってくれました。二人でやったらあっという間。そのうち、ボウズも気付いて手伝ってくれて、周辺の生きたバカ貝は海に帰りました。

少なくとも、僕の目の前で無惨に死なせずにすみました。
子ども達も、なんだかとても良いことをしているように感じていたようです。
やりながら、若干偽善っぽいし、茶番っぽいと思いながらも、瀕死のバカ貝を見たら放っておけません。

言うなれば、潮干狩りにおいて

アサリ = 勝ち組
バカ貝 = 負け組

なのです。

人の行動は、その人の心が起こすものです。貝では何もピンと来ないかもしれませんが、

ペットショップの犬 = 勝ち組
保健所の犬 = 負け組

高級車 = 勝ち組
普通車 = 負け組

なんて序列をつけていくと、ほどなくして 人間の序列 に到達します。
負け組の運命は、熱い砂にうち捨てられたバカ貝です。
人の行動は、スケールが違えど、どこかに共通点を持つのです。

全ての人を守って平等に、などということは僕は信じていません。
でも、どんな立場の存在(動物だろうが人だろうが)は、ないがしろにされるべきではありません。蚊を殺すなとか、「生類憐みの令」のようなことを言っているわけではありません。念のため。常識的な範囲の話。で、常識の範囲を主観で決めるなとかいう反論は・・・・ ああ、鬱陶しいね、屁理屈対応は。誤解する人は、仕方がないか。(笑)

バカ貝から勝ち組・負け組を連想するのは突飛なことですけどね。
でも、生きている貝を、

ゴミ

だと思える人が僕と同じ場所にいたという事実。
それが、僕にとっては凄く不快だったのです。

だから、思わずバカ貝君達に肩入れしてしまったのです。
僕は、かなりセンチメンタルなところがあるのです。

放っといてくれ! (笑)

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