そっぴくんと逆上がりの練習をしていたことは先日書きました。
その公園での話。
5人くらいの小学生の少年達が 「ぽこぺん」 をやっていました。そこへ、自転車でフラフラとやってきた少々肥満がヒドイ少年が一人。
その子は、自転車にまたがったまま他の子達が遊んでいる所を見ているのです。仮に、丸夫くんとしておきますか。
すると、一人の男の子が気付いて、
「おい、丸夫!それが、おまえが言っとった新しいケッタ (自転車) か?」
彼はたしかに新品の自転車に乗っています。少しうれしそうな顔になって、でも、良く聞こえなかったという感じで、
「は? なに?」
「それが、この前言っとった、新しいケッタか?」
丸夫くんは、自慢げに、
「おお、いちおうそうやけど。なんで?」
と聞き返しました。なんでオマエは、そんなに偉そうな話し方をするんだ?と言いたくなるような話し方です。丸夫に話しかけた男児の次の言葉で、丸夫くんがどんな少年なのかがよく分かりました。
「かっこわる」
幸い、丸夫くんにはよく聞こえなかったようで、しかし、よせばいいのに、
「なにって?」
と聞き返すものだから、今度はハッキリとした声で、
「かっこわるって、言ったの!」
と言われてしまいました。
この丸夫くんの偉そうな物言いと、仲間に入りたそうな振る舞い、でも、仲間に入ったところで体格の違いを見れば、鬼ごっこなんて絶対楽しくないだろなぁ。
丸夫くんは、チューブ滑り台の一番下の所に寝ころんで、無意味に筒の内側を叩いていました。
素直に仲間に入れない彼が、ものすごく哀れです。
それでも良いヤツもいるもので、仲間の一人が丸夫くんに声をかけました。
「オマエもポコペンやるか?」
丸夫くんは無視。
みんなの方を、「どうってことねぇ」 みたいな顔でチラチラ見ながら、ブランコに乗り、派手に揺らしていました。
で、つまらなくなって退場。
子供の性格って色々あるけど、素直になれないのはなぜなんだろう。
たしか、僕が子供の頃にもこういう子はいました。
声をかければ、なぜか
上から目線
の物言いで、高くとまっているのです。
仲間に入りたいのは見え見えなのに、やたらとニヒルに構えてしまって。
同じこと、同じ性格が、30年たった今も根強く残っています。
ちょうど、僕らが子供だった頃にいた、やたらと皮肉っぽい意地悪なおばさんが、タイムマシンで追いかけてきたように、今現在も存在するように、人は同じことを繰り返しているみたいです。
もし、僕が丸夫くんの親だったら、どんな指導をしてやるべきなんだろう。
または、放っておけば良いのかな?
僕の子供の頃の丸夫くんは、僕の知る限り、あまり幸せな人生を送っていないようなので、きっとどこかで心を入れ替えて素直になったほうが良いのだろうけど。
余計なお世話か。
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