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かっこいいか、かっこ良くないか

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ここ20年ほどの日本は、

かっこいいか、かっこ良くないか?

この価値観に毒されすぎていると思う。
かっこよさだけが物事の良し悪しを決めるようになると、大切なことを見失います。

例えば子どもたちの学校での活動。

掃除はかっこ悪い。
泥だらけになって何かをすることはかっこ悪い。
先生の言いなりはかっこ悪い。
他人に協力するのはかっこ悪い。
授業をまじめに受けるのはかっこ悪い。

なぜか努力や我慢を要するものは、

カッコ悪い。

勉強をしっかりやらないで頭が悪いことはかっこ悪くない。
むしろ、それを入れ替える「ワルっぽくてかっこいい」という別の価値が出てくる。

結局、一生懸命に何かをやりたくない、習得に時間がかかることはやりたくない。
出来る人は妬ましい。
かといって、できるようになる努力は疎ましい。

ただそれだけのことにさもありなんという理由を与えているだけ。

だけど、英語が話せたらかっこいいという部分はそのファッション性が勝っているためか人気があります。僕の口からいうのもなんですが、

外国人と話すための自分自身の考え方、主義
そして、相手を受け入れる「世界」への知識

そういうものを同時に身につけなければ、英語なんて話せたってかっこ良くもなんともない。

だいたい、日本語で誰かに何かを伝えたい!という強い気持ちがある人でなければ、なぜ外国語なんて学ぶの?という話。

ファッションで外国語をやるのなら時間とお金の無駄です。
今すぐやめた方がいい。

かっこいい悪いで物事が進んでいく世の中はとっても生きにくい。
だから、まずは小さい子どもたちから

かっこいい悪いではなく、本物の価値を教えてあげるべきだと思うけど。

努力ってやっぱり必要。
泥臭いことも必要。
そういうものを超えてこそ、期せずしてかっこいい人間になるはず。

かっこよくなることだけを目的にしないほうが良い。

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