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娯楽を貪る子供達への恐怖

子供に何かを買ってあげることは、親になった喜びの一つみたいなものだと思います。
昔、自分自身がねだって何かを買ってもらった経験から、ねだられるとちょっとうれしい。

でも、一方で欲しい物をパッパと買い与えてもいいものかどうか不安になります。

昔はどこでラインを引いたかといえば、

みんなが持っているか、持っていないか

でした。
賛否両論あると思いますが、本当に大多数のみんなが持っているのに、買い与えないのはさすがにちょっとかわいそうです。(僕はかわいそう側にいることが多かったですが、その経験の記憶はそれほど残ってません)

でも、今はそれを基準にしていると恐ろしいことが起こります。

例えば、ウチのボウズは月に一冊漫画を買ってもらいます。
コロコロコミックです。
ウチにはその他の漫画類はありません。

僕は子供の頃に月刊・週刊ともに漫画を買ってもらった経験がなく、そのまま大人になってしまったので、今でも漫画を読む習慣がありません。

実は、この「親の習慣」が困ったことが起きる原因なんです。

僕と同世代は漫画とファミコンの洗礼を受けているので、親になってもその習慣があります。実際、いまだに少年ジャンプを買ってる人もいる。それどころか、週に何冊も漫画を買ってきてその辺に積んでおく。すると、その家の子供は当然のようにその漫画を読む。中には子供に読ませたくない内容のものまで平気で読ませてしまっている家庭もある。

この親の子たちは、欲しい欲しくない以前に、既に与えられているわけです。

ゲームでも同様に、例えば親世代が

初期のバイオハザード
初期のドラゴンクエスト
初期のファイナルファンタジー

から遊び始め、いまもその続編を買い続けていることがあります。
以下、同様にガンダムなどのプラモデルや、もっと高価な特別版モデルなどを

親が買う。

だから、その家の子供達は、なんの苦労もなく

親が買った漫画を読み
親が買ったゲームで遊び
親が買ったおもちゃで遊ぶ

だから、子供達がたまに買ってもらうおもちゃ類は、

親が大人買いしてあらかた揃ってしまった後の、足りない分

という場合があるみたいなんです。
協力的な兄弟、歳の離れた兄弟がいたら、もっと物量は増える。
僕は習慣的に子どもと共用できるゲームも漫画も買わないので、残念ながらウチのボウズには

他の子と比較して大きなハンデがある

ということになります。

だから我慢させるのも骨が折れます

それどころか、

買っても買っても追いつかない!!

という現象が起こるんです。

追いつけるわけがない。

ウチでは子供一人が、月に400円程度のお小遣いを貯めたり、クリスマス、誕生日を心待ちにしてやっとおもちゃ一つを手に入れる。

ハッキリ言って、苦行です。
仕方がないけど、かわいそう。

この頃の子どもたちを見ていて僕が一番気味が悪いと思うのは、書店などの売り場で

漫画コーナー
ゲーム売り場
カードゲーム売り場
ゲームセンター

をゾンビのように徘徊しながら物色する子供達です。
“お店の商品”に対するマナーも最悪です。
自分が要らないものは、ポンと乱暴に放り出す。
ストレートに言ってしまえば、気味が悪いを通り越して

不快。

この子たちが普段の生活で

何かの努力
何かの我慢
人の役に立つこと
ボランティア

そんなことをしているように見えない。
僕の子じゃないから知ったこっちゃないんです。
心配なのは、まだ無防備で、親が我慢を教えようとしている家庭の子。

「買ってもらうまでの努力」と無縁で

“親の分+自分の分”という物量で生きている子。

対して、なかなか買ってもらえない上に、買った時には既に前者は持っていたり、既に飽きていて

「そんなん、もう飽きた。面白くねぇ~し」

と、買った直後に馬鹿にされる子達。

更に、この物量差は子供のシンプルな思考で理解することは難しい。
自分に与えられる物量で

自分のほうが少ない = 愛されていない

と考えたとしても不思議はありません。
まだまだ思考が未発達なのですから。

親は、自分自身と子供の生活の中から

不快

という要素を徹底排除しようとしている気がします。

子供に我慢をさせないということ

は、同時に

親が、子供に我慢を教える過程で襲いかかる“不快”に耐えられない。

だから買いあたえる。
なぜって、「欲しい物を買ってやる」これ以上簡単に相手を黙らせ、つかの間とはいえ、

愛されてる感(親は「買ってもらったからうれしい」という反応を得る)

を感じる事が出来る方法はないからです。
その結果、

娯楽を貪る子供達が完成

これでいいのか?
僕はこれではいけないと思うので、根気よく闘うしかないと思ってます。

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