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キッズタレントの怪母

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子供をタレントにしたいと思っている方。

この世界にどんな異常な人達がいるのか?

覚悟しておいたほうが良いです。
普通の善悪の感覚を持っている人には、とっても驚きの多い場所だと思ってください。(笑)
それも、子供の問題よりも、

親の問題の方が多いです。

いわゆる、ステージママってやつです。
全体的な人数としては、ステージママは多くはないようです。
何を勘違いしたのか、

10歳前後のキッズタレントと同じファッションで歩く親

というのを皮切りに、怪母はいっぱいいるものの、いたって普通の方も多い。
子供は親のいうままに頑張ってやってるから、責めたくはない。
この親にして、この子という、まさに王道というだけのこと。

責められるべきは、親なんです。

ウチのボウズも参加した、ある会社のTVCM出演者オーディション(子供)での一場面。

僕の妻が、携帯電話を取り出してメールをしようとしたとき、隣にいた別の子(小学四年生男子)の母親が、

怪母 「わ~、普通の携帯電話~!久しぶりに見たよ~!ウチもどっかに転がってるけど、もう充電もしてないや」

妻   ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

すみません、ウチではまだ二つ折り携帯電話、しばらく現役なもので。
オーディションが終わって、ウチのボウズが建物の階下のコートヤードに自販機発見。
数時間閉じ込められてのオーディションへ、飲み物を持っていくのを忘れたため、

ボウズ 「ノド乾いた、ジュース買って~!」
妻   「いいよ」
ボウズ わ~い。\(^o^)/ > で急いで階段を駆け下りようとする
怪母の子 (ウチのボウズについて降りて行こうとする)
怪母 「だめっ!」
妻  ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

何をするにも、どこへ行くにも、

「ダメ!」

が入ります。(-。-;)

怪母、子供を完全制圧!

もう、一事が万事この調子。
子供同士は仲良くしようとするんだけど、いちいちダメ出し。
ダメを出されているのは、ウチのボウズの行動で、それはあたかも、

「あんな子とあそんじゃダメ」

って、クラシックな差別のストーリーを彷彿とさせます。(笑)
で、小学四年生の子供は、怪母のお膝に抱きあう向きで鎮座。

よくぞここまで抑圧したなと。

その他、待合室中に聞こえる大声で、自慢話に花が咲く。
お話し好きで、誰かとコミュニケートしたいわけではなないのが明白なのは、

すべての他人の話は、自分の自慢話へのキューである

という姿勢から分かります。
相手は大人子供関係ない。
子供が、

「~の映画が好き~!」

と言おうものなら、

待ってました!

とばかりに、

おばさんはねぇ~、それ映画だけじゃなくって本も全部読んだんだよ

と、得意満面・・・。
何を、誰と競ってるんだか・・・。

これが、ステージママ (石川名= 怪母) の姿です。
常にまわりを牽制し、配下に置きたがる

コントロールフリーク

その第一犠牲者が、子供だということ。
子供に色々なことに挑戦させたり、経験させたりするには、この業界は本当に面白い。
普通には行けない場所、入れない所、会えない人に会えます。
テレビで見てる人が、自分の子を名前で呼んだり、なんとなく別世界感を感じるかもしれません。
トライダーG7の 「オレは社長で小学生」みたいに、小学生のくせに

仕事があるので学校休みます

てのは、一度言ってみたいセリフでした。
ただ一方で、子どもと言えども、プロフェッショナリズムを要求されるので、甘い世界ではありません。

それなのに、ただ付き添えばいいだけの親が、緊張して努力している子供を尻目に、

自分の自慢話を派手に飾りつけたいだけで、子供に「もっと」を要求する
自分が羨望の眼差しで見られている姿に酔いしれる

こんな人達にゲンナリとさせられます。
もし、芸能界に入れたいのであれば、絶対に

子供が 大人になってから 自分の意思で目標を見出し、努力する

これが正しいとおもいます。
本人が魅力を感じないなら、それは習い事と一緒でキリの良い所でやめるだけ。
子供はどんどん成長します。
今、かっこいい(かわいい)からって、思い通りの大人にならないことの方が多いです。

仮に、見てくれだけで売れてしまって、勘違いして必死になっていたら、

もう飽きたよね~
成長したらバランスくずれたよね~

と言われる対象になっていくこともある。
視聴者とはそういう強い立場ですから。
で、気づいたら分厚い虚栄心だけの大人になって、

生きていくための知識や技術がなにもついていない

という状態になっていたら、どうするのか。
人前でニコニコすることだけ知ってても生きていけません。
かわいい、かわいいなんて言われてる時期は短いです。

勉強は大切
運動は大切
遊びは大切
謙虚さは大切
礼儀は大切
努力は大切

同時に、

自分を表現することは大切
自己PRは大切
人前で怖気づかないことは大切

子供にタレント活動をさせるのは、タレントにするためではなくて、

おとなになった時に 表現力 という武器を手にして社会人になるため

だと思っています。

親のお飾りにして、同窓会の自慢話に肉付けする道具にしちゃいけません。

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