ある本を読んで、気に入ってメモしておいた一文があります。
「雑草とは何か?
その美点がまだ発見されていない植物である」 エマーソン 『共和国の繁栄』
庭の掃除をしているといつも思うのです。
「雑草が綺麗だったら、そのままにしておくのに」
つまりは、僕自身がその植物に対して、未だ美点を見いだすことが出来ない証拠です。
例えば、どこかの誰かが、
「雑草の庭の作り方」
という本でも出して、それがヒットしたら、雑草の地位は信じられないほど上がります。(笑)
言ってみれば、この世の全てのものが
雑草
で、それを誰かがプロデュースして、世の中に認めさせたら、
花のような扱いになる
ってことです。タレントの世界に顕著です。
以前映画になった、「指輪物語」だって、ずいぶん長い間認められることがなかったと聞きます。
それを、映画のプロデューサーが古い小説に美点を発見し、安い版権を買って(かどうか知りませんが)、映画を作り、大衆がその物語に映画制作者が見いだした
美点
に共感したということでしょう。
人 も同じかも。
つまんないヤツだなぁ、と思われている人は、ただ単に美点を見いだせずにいるだけ。
この言葉の優しい点は、
全てのものに必ず “美点” が存在する前提であること
です。それを見いだせないのは、自分のせいであり、他人の非力さでもあるわけです。
割合としては、9:1くらいの方が健全か。(笑)
逆だと他人依存が過ぎます。
雑草は、あっという間に庭を席巻します。
だからこそ、雑草の有効な育て方、観賞のしかたを開発すれば、
一手間減りますね。
ビジネス的に言えば、費用対効果抜群! (笑)
ただし、最初の一人目は、頭がおかしくなったんじゃなかろうか? と言われることは必至です。
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