地震で大変なことになっています。
こういうとき、はたから見ているのと、現場で見ているのでは大きな違いがあると思います。
いの一番に政府の対応について 「後手に回ってる」 「遅い」 というコメントが出てきたり、
「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」
という、無責任な意見をインタビューで答えたり、新聞に投書したりする人が増えます。
以前の大きな地震を体験した、その体験から“アドバイス”をしようとしたり。
おそらく、現場では全部分かっていると思うのです。
自分たちの対応が、想像通りにうまく進まないことや、連絡が上手く取れないことなどなど。
問題に継ぐ問題で、一つずつ解決するなんて簡単に言えないはずです。
すべての問題がからみ合って危ういバランスを保っている以上、一つ一つ解決することが全体の崩壊につながるというジレンマと必死に闘っているんです。
自分たちがテレビで見ていたときとは違う世界が、当事者にはあるんだと思います。
僕も単なる想像です。
だから、現場に仕事をしてもらう。
僕らは、その仕事を見守って、何かできることがあれば協力する。
とはいえ、おそらく僕ら一般市民レベルでは協力できることなんてないので、少しでも普通の生活を続けることくらいしかできません。
それから、自分たちの備えをしておくこと。
助けるなんて大仰な話じゃありません。
自分が当事者になったときの備えをすることが、協力につながるんじゃないかと思います。
小説を書くのは大変
映画を作るのは大変
食事を作るのは大変
でも、それに批評するのはとても簡単なんです。
当事者だって、現場で必死です。
責任感だって、はたから見ている人と同じだけある。
危機的状況では、その責任感は当事者ほど高くなると思います。
外野がうるさく言う、その対応に時間を割かれる。
それが、協力ではなくて、邪魔をしていることにつながります。
現場で仕事をする人たちに、自分たちの仕事をしてもらいたいです。
批判なんて聞いてる余裕は当事者にはありません。
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