写真は、僕自信の愛用辞典なので最新版ではありません。昭和63年に出た改訂版で、何年か前に古本屋で見つけて買ったもの。
「日本語 発音アクセント辞典」 NHK編 ISBN4-14-011040-6
僕は天の邪鬼と言われるかもしれませんが、最近の単語の頭にアクセントを持ってくる話し方が好きではありません。特にコンピューター関連の仕事をしている人達に多い傾向ですが、本人達はなにげなく使っているとはいえ、なじみません。
偏見いっぱいで言えば、ちょっと得意になってるように聞こえます。
ひょっとすると、僕自身がそういう流れに乗り遅れてひがんでいるだけかもしれませんが。(笑)
略語もあまりすきではありません。
最近になってようやく「コンビニ」と言えるようになったほどです。それも、言うときは少し恥ずかしい。だれも気にしてないのは分かっているのです。でも、恥ずかしい。実は照れくさいのかもしれません。
なにも、新しい言葉を全て嫌っているわけではないです。
とにかく言葉を大切にしたいと思うので納得できないものは断固拒否です。といって、周囲に強要することはありません。自己完結です。
テレビ局にいた頃、局のアナウンサーと話をしていて、
「正しい発音に迷うことはないの?」
と質問したときに、局の本棚から持ってきたのがこの辞典でした。
「おお!こういうものがあるのか!」
と思いましたが、その時は買わずじまい。(笑)
アメリカから帰国後出会いがあって買いました。一日中この辞典を見て、
「僕の熊(くま)の発音って、方言だったのか!」(正しくは“く”にアクセント)
と自分の方言度をはかって遊びました。
おそらくこの辞典の発音が過去の遺物として、新しい物に取って代わられる日がくるのだと思います。
でも、やはりキレイに話せるNHKのアナウンサーの言葉は安心感や、安定感がある。
今でもうまく使えていないけど、言葉は大切にしたいです。
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