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先生が小4に“口止め料”100円?

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【以下は、真実を知り得ないまま、このニュースを読んでいろいろと想像した一つの可能性です。子供達と、そのご両親の名誉のため、あくまでも僕の想像だということをご理解ください。その中から、何か教訓を導き出せないかという考えです。】

今朝の新聞にこんな記事が載っていました。

中日新聞より 「先生が小4に“口止め料”100円」

簡単に説明すると、

児童がおかずを二種類から選べる年二回の特別給食というのがあって、その注文を先生が間違えてしまった。

そのため、自分が食べたかったものが来なかった子供がいて、その子達に100円を渡して口止めした。

ということらしいです。

卑屈な先生です。

先生がバカなのは言うまでもありませんが、状況をよく知らないまま次を読むと、この生徒達にも問題はないのかなと思いました。

教諭は児童らに謝り、「トンカツ」を希望した児童にも「かば焼き」を食べさせたが、結局、七人が手を付けなかった。下校時間に教諭はこの七人を呼び、自分の財布の中からそれぞれ百円を手渡した。

ちなみに、ある子供が「先生にもらった」と親にお金を見せた所から発覚したそうです。

よい子です。

この7人の手をつけなかった子達の気持ちはどうだったのでしょうか。

・ 普段から先生に対して信頼感がなく、謝罪を受け入れたくなかったのか
・ 嫌いな物は絶対食べない、好き嫌いの多い子なのか
・ アレルギーのある子供がいたのか
・ 欲しい物が手に入らないとふてくされる子なのか
・ 蒲焼きが酷いものだったのか
・ この特別給食の日をものすごく楽しみにしていたのか
・ ただスネたくなる年頃なのか

色んな感情が考えられます。
こういうニュースってなかなか本当のところが見えてきません。

人情としては、

これだけ食べ物に不自由しない時代なのだから、「まあ、しゃ?ないか」と食べてほしいところ。人生最後の食事じゃないんだから。

と思います。

だけど、仮に上のリストの「普段から先生との間に信頼感がなく、謝罪を受け入れたくなかった」という気持ち子供達が持っていたとしたら、これは根が深いです。

教師と子供達の間に信頼感があったのであれば、謝罪は受け入れられやすいはずです。

その逆なら、謝罪している先生を「ざまあみろ」と蔑むような構図になり、これは醜いことです。

子供達が、

「ウナギとトンカツかぁ。どっちにしようかな。ねぇ、どっちにする?」
「ウナギきら?い。トンカツも好きじゃないけど、まだこっちのほうがいい」
「夏はやっぱりウナギでしょう!」
「おれ、魚嫌い。絶対トンカツ」

と友だちと楽しんで決めていたのであれば、それが食べられないとなると惨めな気分になるのも仕方がない。

子供ですから、楽しみを台無しにされたらかわいそうではあります。
でも、その惨めな気分をどうやってコントロールするかを学べる絶好の機会でした。

惨めな気分は、負の麻薬効果があります。
人が悲劇が好きなのは、この性質のためです。

惨めさを自分の中で増幅して、この場合の明らかな敵である先生の責任にすることで、実は一時的にはスッキリします。

しかし、こういう感情は積み重なると人を曲げてしまいますから、偶発的な機会を利用して訓練することは有効です。

それをこの困った先生の100円が台無しにしてしまいました。

僕がこの子供の親だったらどうするかな。

まず、どのような理由があっても、食べ物を粗末にしたことを叱ります。
(息子はアレルギーが今のところありませんから)
量が多くて食べられなかったのなら叱りません。

そして、どのような理由があっても、食べたい物が食べられなかったからとスネるようなことをすれば、僕は黙っていません。食べ物のことでゴタゴタいう人間になってほしくないです。

100円の問題は、それとはまた別のところにあります。

【疑問】
こんなことを100円出してでも内緒にしたいのだとしたら、口外された場合どんなことになると予想していたんでしょうか?何を恐れていたのでしょうか?
そのあたりが非常に気になります。

こんな記事もあります。

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