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子供はどこで覚えるか分からない

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図書館で驚きのシーンを目撃しました。
僕が行く図書館には、子ども用スペースに仕切りがあって、靴を脱いであがれるカーペットの場所があります。

そこへ二人の女の子が入っていくのです。

「この本、見たことあるてぇ!うん、絶対ある」

どこか押しの強い、親のマネをしているのか、“他人の意見は聞きません” という態度の女の子です。表情もおそらく親のマネなのかもしれません。
普通にしてたら可愛らしい子なのです。
子供のことを悪く言うのは気がひけます、でも

子供は親の表情や、言葉遣いをマネするものです。

だから、この子の厚かましい感じの話し方、ちょっとかわいそうです。

でも、実はそんなことを言いたいのではありません。
その子の次の行動に、僕は目を見張りました。

女の子はカーペットスペースへ入るなり、持ってきた本を床に投げつけたのです。

別に悪気があるとか、そういうことではありません。

彼女にとって、本を下に置くという行動がこれなのです。

本は大きな音を立てて叩きつけられました。
そして、その横に女の子が座り込んで、本を開きました。

そのページのめくり方も衝撃的でした。

ページの角を摘んで、丁度指をパチンと鳴らすとき親指と人差し指・中指をこすり合わせますが、そんな指使いで

ページを、むしりとるかのようにめくっていくのです。

図書館の本は、みんなの物だと教えられていないのでしょう。
図書館の本は “永久に” そこに置かれ、何世代もの子ども達に読まれるべき物です。

この子の癖で、ぼろぼろにされるのではなく、
多くの子ども達に読まれてぼろぼろになっていくべき物です。

図書館に行くことは悪いことではありません。
育児書なんかでも推奨されていると思います。

でも、行けばいいってわけじゃない。

図書館で本を読むことだけが重要なのではありません。
マナー、共有、物を大切にすること

図書館では本を読む以前に、習得すべきことがいっぱいです。

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