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通販の話

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二カ所のネットショップで買い物をして、なぜか偶然両方からの連絡が遅れたことがあります。

別に詐欺があったとかそんなことではなく、ただ連絡が遅れただけ。
発送の案内があったのに、運送会社の問い合わせページで出てこない。
とはいえ、たったの数日。

でも、普段から当日返答、翌日発送に慣れてしまっているから、これだけでなぜか不安な気持ちになりました。変な話ですが、ふと

「あれ、僕、いなくなっちゃった?」

と、自分の存在感を希薄に感じるほど、なぜかとても不安になります。
二つ合わせた金額も大した額ではないのに、通販って不思議です。(笑)

お客としての自分の立場から言えば、今時小売業で、受注から発送までに数日を要するような体制しかないのであれば、ネットで通販を行うのは危険かも。確かに、発送までに何日かかるとか、 “即日じゃないこと” は、しっかりと書かれています。でも、

取り寄せ品

ではなく、在庫があって、注文を取っている商品なら、受注した瞬間に発送すれば、

受けとった相手は幸せな気持になります。

商売で、相手が喜んでくれることほど大切なことはありえません。
注文品を発送することは、最大の仕事だと言ってもいいはずです。

買った商品の一つは、荷物の確認番号が渡されたにもかかわらず、発送状態にならないため電話で問い合わせました。すると、電話で応対した女性が、

「注文番号はいくつですか? ・・・ ハイハイ、ちょっと調べるのに時間がかかるので、10分後くらいにかけ直してください」
「僕がかけ直したほうが良いですか?」
「あ、じゃあ・・・、私の方からかけなおします」

数分後

「これは、本日の発送になります」

忘れてたんじゃないの?
文字では表せないけど、語感は 「本当に今日発送する予定だったんです。なにか文句あるんですか。電話切りますよ」 という感じ。相手の意識がこの程度ではごねても仕方がないです。

UNTAMEDも通販を行っています。
土日でも、お客様から注文をいただいたら、即発送準備。
発送したら、即連絡。

当然すぎます。

例えば、商売側からしてみれば、受注を数日分まとめて発送したほうが、集荷にきてくれる人との対応が一度で済むという合理性があるかもしれません。いつもオフィスにいないから、集荷を待っていられないとか。
ですが、それはあくまでも

自分に都合の良い合理性

です。
数ある中から自分の商品を選んでくれた相手、一番喜ばせなければならない相手を考えた合理性ではありません。顔が見えないビジネスが通販ではあるけど、

お客様はお金を払うと決めた瞬間から、密な関係を持とうという意識になります。

そこで、喜びがあったり、ホッとする体験を得ます。
通販というのは、ただ商品を売るだけでなくて、 “気持ち” を売ってることを自覚したいです。
たとえ、ただ一回限りの購入であっても、リピートであっても、それは同じことです。

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