この頃のニュースにはうんざりしています。
(↓ ここからは、極論で実際の仕組みは無視した象徴的な話として書いてます ↓)
テレビでバナナがダイエットに効くと聞けば、わっと飛びつく。
それを笑っていた、“インテリジェンスの高い人” “メディアリテラシーの高い人” が、今度は株価のニュースで大あわてして、怖くて生きた心地がしなくなって、
どばっと売って株価が落ちる
だから、短い間に出てくる情報で株価がコロコロ変わる。昭和の考え方や、古いモノは全部否定するのに、そんな気分屋の “株価” だけは、昔と同じ見方しかできないのです。
で、その気分屋の “株価” に振り回されてしまう。
会社の業績や社風、将来どんな価値をもたらすか?なんてことは全く考えていない
個人投資家 (もどき)
が、目先の株価の上下に惑わされて、売り買いしてるからこの株価になっちゃうわけです。
株、こわい。
持ってたらやばい。
それだけの理由で、売る理由がない株 (理由のない売りが出て株価が下がっている銘柄) も投げ出してしまうのです。
そうすると、やり方知ってる本当の投資家が、
ははは?!いただき。
と、捨て値の株を買っていくのです。
勉強してない人は、今回の大騒ぎで今までのわずかな儲けを全部失って、ひょっとしたら損まで出して、やっぱりプロに持って行かれることでしょう。株、日々のニュースに惑わされて売買してちゃダメです。その程度の考え方しかできないなら、僕みたいにいさぎよく “株、やりません” 宣言したらいいんです。(笑)
今や日本は、ダイエットごときで、バナナが店から消える気質の国です。
それくらいメディアに右往左往させられてしまう国だから、
株式市場もスーパーのバナナも、やってることはみんな一緒。
メディアリテラシーを高めるとか、普段落ちついているときはしたり顔で言っていても、やっぱり情報に振り回されるわけです。バナナ買ってるおばさん達も、投資家きどりの人達も、大して変わらないというのが、今回の株価のバタバタの裏にあるように感じます。(実際は海外の投資家もいるから、もっともっと複雑なのは承知の上で。念のため)
株ってのは、
今の値段
を考えて買う物ではありません。
本当は、伸びてほしい企業への人気投票であるべきです。でも、投資は慈善事業ではなくて、資産が増えることも重要なのである程度の儲け(言葉は不適切ですが)が必要です。
つまり、将来の価値と、今の値段を比較して安く感じる銘柄を買うのです。
そのための財務状況の検討であったり、経営者の手腕であったり、企業の理念であったりという要素が決定の参考になるわけです。
どんなに良い企業でも財務状況が悪ければ長生きしないし、経営者がタダの派手好きのバカなら知れてるでしょうし、保守的なのか革新的なのか、冒険家なのかギャンブラーなのか、理念は社会に広く受け入れられるのかという視点で考えていくと、支持したい企業が見えてくるんじゃなかろうか。
株、やってないから分からないけどね。 (^_^;)
僕らのように、ファミコンやキン肉マンの消しゴムや、ガンダムなんかを行列作って買ってきた世代が、株やるようになって、その長年の購買感覚はそれぞれの行動に根深くあるような気がします。対象が株であっても、ほとんど変わりません。
昔の、売り買いに時間がかかった頃の “株価感” で今の株価を考えると、非常にマズイと思いませんか?
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