褒めると叱るのバランスをとることは、父親にはとても大切な技術です。
この頃は、そっぴくんも成長してきたので、やんちゃやワガママが巧妙になってきました。
ガールフレンドが遊びに来たとき、庭でゴルフをやりたいというのですが、道具が奥の奥にしまい込まれていて出せません。
「道具が出せない所にあるからダメだ」
と言うと、しばらくしてからガールフレンドをよこすのです。どうやら、「パパに頼んできて」と交渉役に使おうというつもりらしい。自分にはダメだと言いやすいけど、ガールフレンドには言えないと思ったのだろうけど、近所協定で
「他人の子でも遠慮無く叱る」
ということになっています。
仮にガールフレンドでも平気です。
でも、この場合は、そっぴくんのセコイ手が見え見えなので、僕はすぐにそっぴくんを呼びつけて、
「そういう卑怯な手を使うなっ!」 (`_´)
大目玉を食らわせました。
その後も、自分の要求を何とか通そうと、いろいろな手を使ってきます。
中には笑いを誘う巧妙なインチキもあります。
笑ってすませるインチキと、それではいけないとき、そこに薄い線があります。具体的には説明できません。でも、あります。
そのラインを越えたとき、思わず大人がププッと笑ってしまったりすると、子どもは調子に乗ります。
僕は笑いを我慢して、どかんと一発しかりとばすことにしています。
どれだけ頭を使って巧妙にやろうが関係ない。
セコイことをする男はいらん(不要)のです。
ただし、叱るばっかりではいけないことも分かってきて、テーブルマナーを厳しく躾けようとしていたときのこと。いくら言っても聞かないので、何でもないことで褒めて、
「こんなことが上手に出来るんだから、テーブルマナーだって簡単やろ?」
とおだてたら、あら不思議。完璧にはほど遠いものの、意識するようになりました。褒めて欲しいばかりなのかもしれませんが、それでもいいでしょう。
あまり厳格にやらなくてもできるようになっていくでしょうから、とりあえずは様子見です。
厳しく叱るよりも、褒める方が良いときもありますね。
とはいえ、昔から言われている100%褒めて育てるのには、
かなり大きな疑念
を持っています。
ガツンと叱られたことのない子は、世間の不条理に耐えられないと思うのです。
世間は納得ずくの出来事ばかりじゃないですから。
叱られるという経験も、必ずどこかで生きてくるでしょう。
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