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不安に強い子供に育てる

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今朝起きると息子の右目のまぶたが腫れ上がっていました。寝ている間に虫に刺されたようです。

こんな時、僕は「痛みに強い子供に育てる」の時と同じ反応をするようにしています。

顔が変わってしまうほどの腫れなので、当然子供は不安になります。以前もあったんですが、まだそういう事がよく分からない年齢でしたから事実上初体験です。

先に自分で発見するとショックが大きいので、先回りで

「目の上、虫に刺されたみたいだな。面白いから鏡でみてごらんよ」

と言ってやります。

すると、そっぴくんはベッドからおりて鏡を覗きました。それでも子供だからショックは大きいものです。当然、

「ああぁ?。そっぴくん、かわいくなくなっちゃったぁ?」 (T_T)

と来たので、

「こんなのすぐ治るし、腫れるのは体が闘ってる証拠だ」

と言ってあげます。
もちろん、ちゃんと処置はしてあげなければならないので、小型の氷枕で患部を冷やしてあげます。

当然ですが子供は、自分の身に起きることに対して無知です。
とくに、元の自分と大きく何かが変わってしまうことは恐怖です。

どうしてこんな事になったのか?
蚊に目の上を刺されても大丈夫なのか?
目が見えなくならないか?
どのくらいで治るのか?
そもそも、ちゃんと治るのか?

そんなことも知りません。

「一生このままだったらどうしよう?」

という、大人の目からはトンデモなく馬鹿馬鹿しい心配でも真剣です。
経験がないんだから当然のことです。
その事実への親の反応の仕方が、これからのその子の反応の仕方として植え付けられます。

だから、大人は大あわてを演じてはいけません。
それは単なる醜態ですから、子供に悪影響を与えます。

ただし、子供の様子をしっかりうかがっていないと、本当に病院に行かなければならない場合を見落としますから、その点だけは気をつけて。

加えて、これからどんな経過をたどって治っていくのかを簡単な言葉で説明してやれば、子供の不安は無くなります。

絶対に、

「かわいそうに、かわいそうに」

なんて言ったらいけません。

そして、一度虫に刺されてしまったら、どうあがいても治るまで治りません。
痛みだって、魔法のように取り去る方法はありません。

どうしようもないことをグズグズ、めそめそいう子にしないためには、

「治るまで、どうしようもないからね」

ということも教えてやらなければなりません。

今朝は、朝食を食べながら、あえて

「ゲゲゲの鬼太郎みたいだなぁ(笑)」

と笑って話をしました。

鬼太郎はウチでは一度も見せたことがないのに、どこで覚えたのかそっぴくんの大好きなキャラクターなのです。だから、玄関の鏡の前で、でれでれにうれしそうにしていました。

腫れは、夜になったら多少おさまるかと思っていましたが、逆に随分腫れてしまいました。

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