流行言葉が出てくる度に、それらを“分析”したり、批判したりする本が出てきます。
今だったら KY だとかなんとか。
言葉を極度に記号化してウンタラカンタラと言っていますが、こんなの今に始まったことじゃないです。
アメリカにいた頃、高校の同級生が僕のところに旅行に来ることになり、当時は手紙で計画を進めていました。僕が当時(25歳の頃)住んでいたのは、アナハイムという場所。友人のメールには、
「石川の家の近くにDLがあるだろ?案内してくれよ」
って書いてありました。僕のあたまの中には、始めたばかりのインターネットの用語や、公共施設の略語が浮かびました。
ダウンロード??
ディストリクト・・・・ナントカの略か??
色んな略語が浮かびますが、どれも当てはまるはずもなく、何となく話を合わせているとようやくわかってきました。アナハイムには世界でも有名な
ディズニーランド = DL
があったんです。ウチから車で5分のところ。
その後僕は引っ越して、今度は US の近くに住んでいました。
当然、ユニバーサルスタジオのことです。
って、分かるわけない。
記号の代表みたいなのは、WC。
Water Closet で水洗トイレ。
こんなの明治の昔からやってる。
言うのが面倒くさいから日常的にやってることです。
それに、東京ディズニーランドは昔からTDLとか言われてますね。
トヨタのMR2という車がありましたが、ここまで短い車名を、僕の中学の同級生はどうしても
エムツー
と略さなければならなかったようです(当時22歳)。
マツダの子会社にM2という会社もありました。
略語はワケが分かりません。
なぜなら、世間が狭い者の中でしか通用しないから、共通語になりえない。
わざわざ覚えて使う必要もなし。
僕はつい最近まで “コンビニ” というのも照れくさかった。(笑)
メディアの人達や“大人達”は、若者達の言葉遊びに便乗して、本は売れるし、ちょっと若者の感覚をもった大人みたいな感じで酒席の話題に使えるし、雑学として披露することもできるでしょう。
若者言葉
の需要は、意識せずに使っている若者達より、大人やおっさんの方が喜んでいる気配があります。
だから、
無意識で使うのが若者
意識的に本とかで覚えたり、批判したりするのがおっさん
という構図が成り立ちます。(笑)
だから、僕は意地でも読まない。
といってる僕も、かなり強く意識して拒否してるわけだからおっさんなんだな。
墓穴を掘りました。(笑)
絡め取られたみたいでいやだね?、まったく。
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