行楽地などでコンビニ弁当を食べている人を見て、
「味気ない。子どもがかわいそうだ」
というコメントを、ネットや新聞などで見かけます。
僕の個人的な意見としては、コンビニ弁当を直接悪いモノと結びつけるのは短絡思考だなと思うのです。色々事情あるかもしれませんが、小さな子に幼稚園や学校へコンビニ弁当を持たせるのはちょっとかわいそうかなと思います。ただし、それも実情を知るまでは何とも言えないことでしょう。
例えば、ある日家族である行楽地を訪れました。最初は目的地の料理屋さんで魚でも食べようかという話だったのですが、イイ天気だし、歩いていたら河原でバーベキューをやっている家族がいる。
う?ん、こんな日に店の中に入るのは非常にもったいない。
だったら!
ということで、急きょコンビニで弁当やおにぎりを買い込んで河原で昼ご飯を食べたことがあります。例えば、河原でコンビニ弁当を囲んでいる僕らは、見る人によっては
なにあれ!
というものなのでしょうが、子どもは大喜び。僕も楽しいし、思わず昼寝までしてしまいました。
それから、まだそっぴくんが幼稚園に行く前のこと。
朝から土砂降りの日は、僕はワクワクしてしまうのです。11時頃に、
「よ?し!公園の駐車場で昼ご飯だ!」
家族3人コンビニで弁当とお菓子を買い込み、だれもいない公園の駐車場にクルマを停め、シートをフラットにして足を伸ばして昼ご飯です。
土砂降りなので、水のカーテンができて、程よく暗いのでなんだか安全なテントの中のようです。トイレも手近にある。
そんなことを何度もやったので、そっぴくんは雨が降ると自分から、
「きょうはおべんとうのひ?」
と聞いていました。
話はそれますが、僕が大好きな読み聞かせに関しても、ネットで
どうやって読み聞かせたらいいのですか?
何を読んであげたらいいのですか?
という質問を見ると、聞かせられる子ども達がちょっとかわいそうに感じます。読み聞かせという体験は、どんな親でもあたえることができるのです。本を読んであげれば、
読み聞かせしていますか? はい / いいえ
という質問には“はい”と答える権利があります。だけど、
こんな本を読んであげたい
こんな風に読んであげたい
そんな想像力を働かせることもせず、人に薦めてもらわなければならないとか、教えてもらわなければならない、というのも寂しいことだと思います。
子どもが喜ぶ顔を見て、または喜ばない顔を見て、相手を楽しませるように試行錯誤するうちに、お互いの間で芽生えてくるものが、
読み聞かせ
の“良い”点なのです。別に 本を読む というアクションに全てがあるわけではないのです。
コンビニ弁当にしても、読み聞かせにしても、何でもそうですが、その裏にどんな心があるのかによって、良くも悪くもなります。
人の実情を知らないでアクション(結果)だけを見て判断することは避けたいものです。
本質が大切です。
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