この頃の柔道って面白くないです。
なんだか投げ技も膝をついてうずくまるという感じで、その返し方も
バタバタ
という感じ。美しくないです。
なんだかのたうち回ってるという風情です。
僕の記憶違いなのかもしれませんが、昔の柔道はもっとキレイな技がかかったように思います。
それからルールが変わったのかもしれませんが、柔道着が乱れたまま試合が続行するので、見ていてもやっぱり美しくない。
僕が柔道を習った頃は、相手を思いやり、投げた後でも怪我をさせないような細心の注意を払うのが美徳とされていたのですが、この頃は、力ずくで
引き倒し!
技なのかもつれたのか分からないような倒れ方で
一本!
となったりする。面白くないですね。
おそらく世界中の選手達のレベルが上がって、そう簡単には技をかけさせてもらえない世の中になってきたという選手達側からの事情もあるのだと思います。
そうすると、
キレイな技で一本!
を期待している僕の方が、偽物を求めているようで正しくないような気がしてきます。
ただ、このままだと柔道を見る人が少なくなっていくようにも感じます。
だから、ちょっと口の悪い、
「勝っちゃいますから」
という軽口を言う柔道家らしくない選手も出てきたりして、少しだけ“ショー的要素”を入れてみようかなという意図を感じます。芸能人の解説や司会が普通になってきたりと、柔道も大変なんでしょうね。
かといって“柔道”で、例のボクシングのように派手派手しくやってしまうわけにはいきません。
すると、自ずとイベントとしての柔道の価値が下がって・・・
競技人口が減って・・・
見る人がいないスポーツになって・・・
という結末になっていくような気がします。
目立つスポーツだけが栄える。
目立たないスポーツは“価値がない”とか、“ダサイ”と言われる。
それを容認している世の中や教育で良いのか、という危機感があります。
スポーツ=金になる
という動機だけでやりたい競技を選ぶのだとしたら、それこそ世の中全てボクシングのようなことになります。
一度批判してしまっただけに、同じ手法は使えません。
だから、プロのイベント屋さん達が巧妙に
“ショー化”
を手伝うようになるはずです。今後、その手法を観察していくと面白いのではないかと思っています。
ひょっとすると、5年後には思いも寄らないスポーツがゴールデンタイムで放映されるようになるのかも。(笑)
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