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教えるのなら気持ちよく

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パソコントラブルがあってネット上に解決法がないものかどうか探すことがあります。

すると、解決法は見つかるんだけど、読むのが苦痛ということが多い。回答者にあるのが、

1. まず、質問者をバカにして
2. 次に、質問方法、詳細不足、説明不足を指摘して
3. 最後に、回答

これが、それでもまだマシなパターン。回答しているわけだから、とりあえずは親切な人です。
最悪なのは、1?2だけ言い放って、後は

ググれ

だけ。

こんな記述は情報でもなんでもありません。
無意味、無価値です。

確かに質問者に対しても、

もう少し調べたら?

と思うこともあります。ウィンドウズのヘルプを少しブラウズしてみるだけで解決するようなことも、とりあえず聞いている人もいないわけではありません。これは、明らかに甘えです・・・が、僕が初心者だった頃を思い浮かべると、

「自分で探した答えが 自分が求めている答え なのかどうかも自信がない」
「自分で何かやってグチャグチャにしちゃう前に、とにかく誰かのお墨付きがほしい」

と感じていたはず。だから、聞きたくなる気持もわかる。
ただし、僕が今風(GUIのもの)のパソコンを本格的に始めた頃(1992)は、インターネットがなかったため聞く相手がいなかったのです。だから、書店へ行ってパソコントラブル解決法みたいな本を読むのですが、当時は英語ができなくてとても苦労しました。

だからこそ、今はトラブルがあってもそこそこまでは自分で解決できるようになっています。
パソコンはほぼ生活必需品になっているわけだから、多少苦労はしておいたほうが良いはずです。

回答の話に戻ると、仮に誰かの質問を見て

甘えているなぁ

と感じた場合、放っておけばいいのです。
わざわざ説教をたれなくても、誰も答えなければ質問者は自分で調べざるを得ない、またはお金を払って専門家(というのがいるかどうかは別として)にたよらなければならないわけです。

おどおどと卑屈きわまりない態度で

「こんな初心者質問で申し訳ありませんが・・・・」

と伺いを立てる人と、

「ググれ」

と何の価値もない返答を残している人のやりとりをネット上に残しておく価値は全くありません。

価値ある情報を増やしていくだめに、質問する側にも答える側にもマナーや努力は必要です。

質問するなら、まず質問の仕方を勉強することです。
例えば、パソコンスペックの列挙方法とか、使用ソフトのバージョンとか、回答しやすい情報の提供方法を覚えるべきです。それは、スムースな質問回答が成されているページを見て学習することができます。その上で質問する。

そうすれば、その質問への回答はどんなに“初心者質問”であってもネット上に存在する価値があります。
きっと同じトラブルで悩んでいる人がいるはずですから。

回答者の場合は、

回答するのならば気持ちよく
一言多いのはくだらない

それだけです。あなたの質問や回答がネット上の価値ある情報を作るんだから、余計な言葉をネットに残している質問者も回答者も

同罪

です。

・・・ ■ ■ ・・・ ■ ■ ・・・

最近は回答にポイントを “与える” システムがあるので、聞く方も態度が横柄になっているのは面白いです。平気で

「その解決法は時間がかかりすぎます。もう少し簡単な解決法を引き続き募集します」

という書き方ができる。報酬が絡むと、質問者と回答者の立場が突然入れ替わる。それほど多くの人が自尊心に寄りかかって生きているということなのかも。もう少し分け合うことが普通にできる社会になれないものか。

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