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子供の涙

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昨夜の夕食時、それまで元気だったそっぴくんが、突然悲しそうな顔になり、ぽつりぽつりと話しはじめました。

「きょうね・・・Nせんせいにね・・・もうおてがみもってこないで、っていわれちゃった」 (T_T)

絞り出すように涙をこらえて言うのですが、最後は我慢できず大泣き。

N先生というのは、そっぴくんが年少の時の担任の先生で、大好きなのです。家に帰ってくるとお絵かきをして、それを封筒に入れて先生の名前を、(いつ覚えたかしらないけど)ちゃんとひらがなで書いて、次の日バスに乗るときに渡すのです。

「Nせんせい、だいすきだからおてがみあげたかったのにぃ?!」

もうぼろぼろに泣いてしまいました。(笑)

もちろん先生としては、全ての子供達の安全に対する責任を負っているわけで、そっぴくんの手紙の回数が増えてきたので何か言わなければならなくなったのでしょう。

気持ちが分かっているだけに、言いにくいことをなんとか息子に伝えなければならないわけですから、

大変だなぁ、ありがたいなぁ

という気持でいっぱいです。

しかし、ボウズにとってはとても悲しい出来事でした。ご飯が喉に通らないようでしたので、僕の膝に乗っけて肩に顔を埋めてしばらく泣かせてやりました。

ひとしきり泣いた後で、先生の立場を説明してあげました。
分かったのか分からんのか、定かではありません。難しいことですから。

だけど思い切り泣いたことで納得して、ご飯を食べました。

親には先生の立場はよ?く理解できるのですが、本人には先生に直接理由を聞かせることにしました。ついでに、一か月に一回ならいいかと交渉する方法も教えました。

当然のことですが、駄目ですと言われることも付け加えて。

驚いたことは、子供はこんなに小さなうちから複雑な感情を身につけているということです。

「大好き」という感情を伝えたいという気持ち
それを表現するために手紙を書いて渡すという行動
それを「もうやめてね」と言われた悲しみ
そして、その悲しみをずっと我慢していたのに、夕食の席で爆発させてしまったということ。

でも、最後には落ち着いて、笑ってご飯を食べました。

しかし、その後がまた笑える。機嫌良くご飯を食べた後で、また僕の膝の上に載りたがるのです。僕が、

「なにを甘えとるんだ」

と言うと、

「もういっかいここでなきたい」

言ってくれるじゃあねえか、このぼうず。(笑)

子供は5歳でここまで複雑で高度な感情を持っているのですね。
生きていくということは、こんな負の感情もたくさん経験して納得していくことです。

ふと、愛されるべき親から虐待をうけるということの意味を考えました。
その子の心にどんな傷を残してしまうのか想像するだけで恐ろしいです。

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