ある用事があって法務局に書類の作り方を聞きに行きました。
一回目は、年配のとても静かな係員の方が教えてくれました。
それはそれは丁寧で、僕が申請したい内容を言えば、全て教えてくれます。
例文の書かれたサンプルを印刷して渡してくれて、
「これを自分に合ったように書き換えて使えばいいです」
と言ってくれます。
スゴイ簡単!と喜んで、事務所に戻って書類を作りました。
後日、その書類を確認してもらおうと再度法務局を訪れると、
今度は別の人。
この方は、僕と同じくらいの年齢で、やっぱりとても丁寧です。
でも、僕の書類を見て、別の資料を要求してきます。
いつもなら15分くらいで終わるところが、この方は、
20分くらいかけて何かを確認していました。
僕は待つつもりで本を持って行きましたが、ここまで沢山読書ができるとは予想もしていなくて、
「なにやってんだ??」
と思っていると、別の例文集を持ってきて教えてくれます。
実は、僕が申請したかったことは、今回作っていった用紙で間違いないんだけど、
全体を見た場合に矛盾があった
のだそうです。
だから、正しい申請の仕方を理屈と共に教えてくれました。
最初の人も、後の人もとても丁寧です。
但し、最初の人は、
僕がやりたいと言ったことを、そのまま「やるとしたらこうね」
と教えてくれただけ。
次の人は、僕がやりたいと言ったことを聞いて、
「ん?これではまずいんじゃないか?」
と一瞬で見抜いて、聞かれもしないのに追加資料を要求して、最終的に正しい方法を短時間で見つけてくれました。
どちらも親切なんだけど、
仕事が出来るのは、後者です。
前者の方は、言われたことに機械的に答えるだけ。
万一、僕がそのまま書類を作って印紙を貼って申請したら、却下されてしまい、振り出しに戻ってしまうわけです。
仕事が出来るというのは、言われたこと以上のことを考えて行動すること
だといわれてきました。
今日は、なるほどそういうことかと感心して、
非常に複雑な申請書が完成しました。\(^_^)/
地味に有能な人がいるもんです。
かっこいいです。(笑)
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