Home » 英語を赤ちゃんのように学べるか?

英語を赤ちゃんのように学べるか?

英語を赤ちゃんが言葉を覚える時のように学べるか?

学べません。

お終い。
大人が英語を学ぶとき、助けとなり、邪魔にもなるのは、

日本語

です。
子供はなぜ “自然に” 日本語を覚えるか?
それは、それしか自分の意志を伝える方法がないからです。
インチキ語学の本では、いかにも子供が何の苦もなく母語を覚えるかを説きますが、

子供が何の苦もなく母語を覚えるわけないです。
一人くらい子供育ててみたらどうですか?

親は、子供が間違えた言葉の使い方をする度に訂正して、正しい言葉遣いを教えるのです。
気の遠くなるような時間をかけて。
ウチの息子は6歳ですが、

まだ日本語の絵本に出てくる単語すら “完全に” 理解できません。

でも分かっていなくても、子供はなんとなく聞いてます。
読み聞かせていて何も質問してこないので、

分かってるな

と思っていると、10回目で

「何々ってな?に?」

と聞かれてズッコケることなんて、頻繁にあります。
もし、子供が何の苦もなく言葉を覚えるのであれば、6歳にもなれば完全に母語を理解できていいるはず。

そんなこと、絶対にありません。

つまり、子供って分かってないことに適当に返事をするし、不思議なことに驚くほど的を射た言葉を返したりします。でも、しっかり問いただしてみると、

全然分かってない!(笑)

このレベルの外国語で良いのなら、ひょっとすると・・・ いいや、無理です。
それはまだまだ “言葉” とよべるレベルではありません。

大人が外国語を学ぶとき、既に持っている母語を基準にします。
特に、母語との相違点を意識して学習します。
だから、日本語で書かれたテキストが役に立つわけです。

一方で、母語の発想に慣れきってしまった頭を、外国語用に切り換える必要があります。
この発想の転換が、非常に難しい。
母語が語学の邪魔をするのです。

とてもじゃないですが、母語を持ってしまった、母語に慣れきってしまった大人に

赤ん坊と同じ言葉の覚え方

はできません。

こんな記事もあります。

日本人の良くて悪いところ on July 28th, 2009

子供の英語教育の真実 on May 26th, 2007

いいアイデアのイタリア語本 on December 29th, 2007

ヨーロッパの言葉が面白すぎる on February 1st, 2009

フランス語しかダメです on January 21st, 2008