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フランス語しかダメです

フランスのサルコジ大統領が

「フランス語を話さないテレビのチャンネルには賛成できない」

と言っているらしいです。良くも悪くもフランスに対して持っているイメージどおりです。ちなみに行ったことはありません。

このテレビ局が政治的にどんな位置づけになっているのか知りませんが、例えばNHKが英語だけの番組を総合チャンネルで放送したら、それは納得されないでしょう。

そのフランスの局がNHKのような位置づけだとしたら、BBCはまだしも、CNNと比較していることから僕の頭は混乱します。CNNは、民報とNHKどころの違いではありません。

でも、問題はそんなところにはありません。

中東の小国、カタールのニュース専門放送局

アルジャジーラ

は、その報道姿勢のかたくなさで中東での信用がとても高い放送局です。どれくらいその報道姿勢が評価されているかといえば、ある一つの事件について、

当事者両方からの攻撃に遭う

ということです。これは中東の中だけでなく、相手がアメリカでも同じ。

戦争中は、落ちてくるミサイルにカメラで立ち向かうのが、アルジャジーラです。

この頃の日本のニュース、特に夜の報道番組は視聴者を誘導しようというのか?と言いたくなるほど自己主張に傾いた構成になっています。

これは報道といえるかどうか。
ちょっと疑問があります。

一方でアルジャジーラ、見たこともないしアラブの言葉は分からないのですが、アメリカからは支局にミサイルを撃ち込まれ、中東の国々からは

アメリカの味方と揶揄される。(笑)

数年前の資料では、中東の宣伝広告を仕切っているサウジアラビアの圧力で放送中に差し入れる宣伝広告が取れず、あるべき収益の半分しか達成できない状態だったとなっています。

そのアルジャジーラが、英語放送をはじめたという話が数年前にあり(現在どうか知りませんが)、ホームページも英語版ができています。

確かに自分の国の文化も言語も大切です。
そこに疑いの余地はありません。

でも、目的を考えると“英語だからだめ”と言っていられない背景があることを、日本も含めた

小国

は知っておくべきだと思います。あえて小国と言った理由は、それほどアメリカの影響が大きいということです。

ニュースはCNN と BBC

と何かのブランドのように考えていてはいけません。

他国の視点のニュースが一番!

この視点がいかにトンチンカンか、上の太字をみるとよく分かります。

外国語放送は、たとえば日本のように欧米の影響を受けやすい小さな国で放送するのであれば、

自分たちの側からの視点を世界に発信する重要なツール

であり、そのツールを世界に認められるレベルに育てることは、

何かあったときのため、反論のための無血の武器となる。

NHKは、株のインサイダー取引なんてやってる場合じゃないのです。外国に向けて、日本の主張を流すことも考えた方がいい。そうでないと、欧米の良いようにやられる構図は続きます。

だから、このニュースを読むときは、英語嫌いのサルコジ大統領が英語排除に出たと笑い話のようにみるよりは、

日本は、どうやって世界に自分の視点を伝えていくつもりなの?

という当事者意識で見る必要があります。この点で日本は世界でもかなりレベルが低いと言わざるを得ません。

僕ら(株式会社UNTAMED)が英語を外人と仲良くなるための手段としてではなく、

“世界の舞台で強くて優しい日本人” になるための道具

と位置づけているのは、外国で日本を伝えることができる強い日本人が増えてほしいからです。

小さな国にとって英語放送は護身として役に立つ可能性があります。
サルコジ大統領の真意を知りたいところです。

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