外国の街を歩いたり、写真を見たりすると、その美しさが
羨ましい
と思います。
石畳の街路に漆喰壁の古い家が建ち並んでいたり、ずらりと同じトーンの家が建ち並ぶ斜面の風景なんて、日本ではまずお目にかかれません。
アメリカみたいなゴチャゴチャした国でも、街並みはそこそこ美しいです。
なのに日本は、それぞれの家が個性を主張しすぎて、一つ一つの家は
オシャレ
かもしれませんが、全体として見ると非常に雑多で醜いと言わざるを得ません。
先日、建築関係者と話しをしていたとき、
「日本の家は、人件費が高いから美しくなくなってしまった」
と聞いて、今まであまり考えなかった視点から街を見るようになりました。
人件費が高いから、外観に関して言えば、パンパンとはり付けていくだけのサイディングが主流になっています。
サイディングじゃなくても、効率重視の素材でつくられていきます。
アフターサービスがしやすいように、部材は工業製品で狂いのないものが選ばれます。
問題が起きにくいので、その分サポートが不要になって、人件費が浮く。
でも、だからといって
工期が伸びて費用がかさんでも良い家が欲しい
なんてファラオみたいな施主が多いわけでもなく、結局は
人件費が高い > 作業効率を上げる
という流れになってしまい、
企業としてどこで差別化するのか?
というと、変わり種の家を作って行くしかなくなっていくわけです。
要りもしないのに、
ウチは三重ガラスのサッシ!
ウチは高断熱高気密!
ウチはナンタラカンタラ!
結果、一区画の中に色とりどり、てんでバラバラの家が並び、そうかと思えば
何県へ行こうが同じ工業製品を使った家並み
だから、土地による特色というものが無くなってしまったわけです。
日本に、趣のある風景がなくなってしまったのには、そんな理由があったんですね。
もう、日本が昔の美しさを取り戻すことは出来ません。
だからこそ、古い建物ってすごく大事にしたいと感じます。
単なる懐古主義ではなくてね。
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