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父親冥利に尽きる

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僕が子どもの頃、絶対的に足りなかったのは

褒められる

という経験だったと思います。褒められるためには何でもやった子ども時代だったと思います。

学級委員、生徒会長、放送部長、班長
水泳大会で入賞、書道で入賞、絵画展で入賞
勉強、宿題・・・等々

市や県という小さな地域だったので、優勝することも入賞することもそれほど難しいことではなかったとはいえ、

褒められない。

周りには 「オレは褒めない主義だ」 と断言してしまう大人がいたし、ほぼカギっ子だったので日常大人が近くにいて見守ってくれるということが少なかったです。

とはいえ、そんな過去をしんみり語るつもりもなく。(笑)

僕は、親になったら褒めるところは褒めてやろうと誓って、今それを実践しています。

そのかわり、叱るときは後で考えると恥ずかしいほど、“あばれはっちゃく” のオヤジのごとく叱ります。だから、嫌われてもしかたないなと思っていたら、昨日うれしいことがありました。

そっぴくんは、なにかやったら、僕に聞いてもらうのが楽しみなのだそうです。 ?(^_^)/

というのは、良いことをすれば、バカ喜びして抱き上げてキスしまくって、あたまをくしゃくしゃにして褒めてくれるからだとか。僕がこれをやるとき、そっぴくんは

「ぱぱ、もういいよぉ!」

と言うので、喜ばれていないのだと思ったら。そんなことはないのだそうです。
ただ、照れてただけみたいです。

妻の方はというと、もちろん褒めるんですが、割と淡泊。
僕はバカ騒ぎが好きな反面、妻はあまり好きではないという性格が幸い(?)してか、大げさに褒めてもらえるのは子どもにとっては、うれしいことなんですね。

それから、もう一つうれしいことが!

そっぴくんが、少し割れていた足の親指の爪を剥がしてしまったと僕の所へ見せに来ました。僕は、

「ばっかだなぁ?! やったらあかんって言ったやろ?」

と叱りはしたのだけど、「ま、痛いのはどうにもならんから、しばらく我慢だ」 といって読書していました。その後、妻が、

「ちょっと見せて?」

と言うと、隠すのだそうです。「なんで隠すの?」と言われて、

「だって、ママは怒るモン」

妻の名誉のために、怒るのは徹底的に僕の方が多いのです。妻の叱り方は、僕から見てもさっぱりしてるんだけど、種明かしをすれば、あれです。

不良の方が、改心したとき目立つ (笑)

僕はあまりに叱り方が長いので、一生懸命叱る時間を短縮する努力をしていたのです。
どうも、それが功を奏して、なんとなく妻の方がたくさん叱っているという錯覚を起こしたようです。(笑)

とはいえ、僕の涙ぐましい努力がそっぴくんに伝わったようで、ヨカッタ。

父親冥利に尽きるとはこのこと。

父親は、なんとなく子どもに避けられていると感じることがあります。
そんな時は、地道に努力です。自分を改善する努力は、倍になって子どもに印象づけてくれるみたいです。

最近厳しくなにかを諭しても、素直に聞くようになったなぁと思っていたら、こういうことだったのか。

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