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子どもと一緒に汗をかく

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そっぴくんと毎日20分ほど一緒に汗を流します。
僕にとっても、そっぴくんにとってもハードなトレーニング(?)で、20分終了すると本気で大汗です。幼児なので、筋トレではないです。筋トレは僕自身が別時間にやっています。

子どもにとって一番大切なことは、

体の動かし方を、体で覚える

ことです。とにかく、体のパーツのコーディネートです。横からドンと突かれようが、後ろから押されようが、揺さぶられようが常に自分の平衡感覚を保っていられること。

今そっぴくんは5歳です。この時期に体の動かし方を徹底的に体に教え込まなければいけません。この頃は、5歳の子どもでも人と話もしないでDSをやっている場面を見ます。

DSをどれだけ集中してやったとしても、頭がよくなることはありません。

人間は、自分の体を思い通りに動かせているようで動かせないのです。子どもの頃にその感覚をつけなければ、学校に行くようになって、運動神経の鈍い子どもが出来上がります。

例えば、僕は高校生の頃、バク転、バク宙が得意でした。
特に、手を使わないバク宙は想像力が命です。

バク転は少し練習すればできないこともない。後ろに飛んで、手を突いて足をつくだけです。でも、バク宙は高校生でもかなり怖い。芝生ではなくて、コンクリートの地面でやるときは集中力が必要です。

度胸を決めて自分の背中が見えるほどにあごを上げながらジャンプして、そのまま足を頭の上まで引き上げたかと思ったら地面に足がついているわけです。頭の中で自分の位置と姿をイメージできなければ気が付いたら頭が地面に激突しています。へたをすれば首の骨が折れます。(>_<)

でも、意外にイメージと実際の自分の姿は連動していて、ジャンプする前にイメージを固め、その通りにできるという自信を持って、飛ぶと決めたら集中して、思い切りよくやる。

イマジネーション
集中力
自信
やる気

そういう能力を育てようと思ったら、口で教えるだけではいけません。スポーツ教室も実はあまり役に立ちません。一番良いのは、小さな頃から親と遊びながら身につけることです。特に男の子だったら、幼児だからとお遊戯みたいなことをするのではなく、真剣に格闘技のような遊びをしてあげること。

最近の研究で、脳の発達と筋力が密接な関係にあることが分かってきているそうです。

つまり、筋力や運動神経の鋭い子の方が、ガリ勉よりも高い学習能力を発揮する可能性を秘めているのです。ただし、ガリ勉が一見勉強ができるように見えるのは、運動神経の良さと勉強を、先ほど言った4つの要素(イマジネーション・集中力・自信・やる気)を介して結びつけることができないためだとか。

運動のできる子は、ガリガリに勉強する子より頭が良くなる可能性が高い。
そして、どんな勝負でも長期戦になったら、最後は知識や能力よりも体力・気力です。
気力・体力は、精神力と直結です。
精神力は、体を動かしたり、負荷に耐えたり、痛みや恐怖を克服しようとする努力によって身に付きます。

勉強なんてできなくても構いません。
“良い学校”に入れるために、お受験なんて腐ってもさせません。

人間は動物なのです。
動物の持つ潜在能力を引き出すことができるような男になれば、後は本人が必要な力をつけにいくはずです。僕のように勉強が苦手だった親が教えたり、塾で教え込んでも子どものやる気が大人になるまで続かないでしょう。

親が、親の価値観で強制して身につけさせることが、10年後どんな利点を子どもにもたらすのか。そんなに先見の明がある人もそれほど多くはありません。

もっと子どもを遊ばせること。
もっと子どもと遊ぶこと。
もっと子どもに危険なことをさせること。
もっと子どもをイジめて、依存心を断ち切ること。
闘争心を持たせること。

なんだか脳みそが筋肉でできているヒトの話のようですが、僕はこれからの子ども達に必要なのは早くから勉強をすることではないと考えています。

勉強してもへこたれない体、疲れない体、自分からぶつかっていく度胸。
想像力。

子どもは遊べ!
体を使え!
DSを捨てろ!

男の子は闘え!

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