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批判も人生を蝕む

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不正がある度に公務員がやり玉に挙がります。

考え方が甘い
一般社会と常識が違う
収入が安定している (安寧している)
仕事が遅い

概ね、そんなことを言っているようです。
僕も、以前は世の中にながされるままそう思ったし、批判もしていましたが、このごろ考え方が変わってきました。
(今でも一部、 「これは、どうかなぁ???あらためた方がいいのでは?」 と思うこともありますけどね。そこは今後の努力に期待するところです)

その職場にいれば、その職場なりの不平不満が出てきます。
その職場では常識的なことが、別の職場ではそうではないなんてことはいくらでもあります。

先日、家電修理のためY電機の保証制度を利用しました。他社で買った物も直してくれるというあれです。担当者から連絡があって、翌日に来るということになりました。

翌日、思っていた故障箇所と、持ってきた部品が違うから出直したいといわれ、その次の日に来ることに。
次の日、時間通りに来たはいいが、

「すみません。部品を持ってくるのを忘れました。別の日でもいいですか?」

と言われたらしい。良いも悪いも、ここでこちらがゴネたところで、今日直すつもりはないわけだよね?

僕なら部品を取りに帰って約束の日のうちに直しますが、あちらとこちらの常識が違う以上仕方がありません。実は、話はそれだけでは終わりません。次の日、電話で日時を決めて数十分後、電話が鳴って、

「すみません。その日は、私、休日だったんです。別の日でもいいですか?」

呆れてしまいました。

一般企業の中にも、こんな常識の違いはあります。

病院で、点滴を作り置きしておくこと
食品を「もったいないから」と使い回すこと
英会話学校で、返金制度をわざと小難しくしていたこと
食品の名称を偽ってブランドのように売っていること
営業マンが、勤務時間中に昼寝をする
勤務時間中にネットであそぶ

効率と、コストダウン、そして “不当な扱いをする会社への復讐” の名の下に、一般企業もこういうことをやっている。ただ、こっち側の場合は、使っているのが税金ではなく、会社のお金という違いです。
税金から給料もらっているのだからもっと自覚を持て、という理屈は冷静に考えるとおかしいのです。

今日の新聞には、点滴の作り置きをやっていた人のコメントが載っていました。

「最初はこんなの変だと思いましたが、郷に入っては郷に従え、でそのうち普通にやっていました」

こういうことは、どこにでもあります。僕が自分自身に言い聞かせていきたいと考えているのは、

とにかく!
自分の周囲をキレイにして、人から指を差されないようにしよう。
自分だけでできることからまず始めよう。

これが、世の中を良くする唯一の方法です。
批判では何も解決しません。
お互いの時間を浪費するだけです。

こんな記事もあります。

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