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映画: 男たちの大和

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偏見とは分かっていますが、日本の映画がとても嫌いです。
これは、小さい頃から

洋画=映画

という洗脳(笑)を受けてきたためかもしれません。
でも、黒澤監督の 「用心棒」 とか、あのあたりの時代劇は大好きです。
先日

男たちの大和

をDVDで見ました。

凄い! 若手が育っているじゃないですか!!

若い役者は、テレビドラマのお世辞にも上手いと言えないような演技しかできない人ばかりだと思っていたら、ストーリーに入り込むことができました。特に、10代、20代の役者のレベルが高いです。

僕は映画を批評するのは嫌いですが、一つだけどうしても言いたいことがありました。出撃前に友人を連れて実家に帰って汁粉を食べるシーンで、

「母ちゃん、(人名・忘れた)のおやじさんも戦死したんや」

みたいなセリフを言う役者が、このセリフの寸前、汁粉のはいった茶碗とハシを持って口に運びつつ、ついやってしまいそうになった行動・・・

いつものように、 ヒジをついて食べそうになっている

のです。セリフを言いながら、口に茶碗を運びつつ、ヒジをつきそうになって

うっ

とあわてて引っ込めるところが、バッチリ写ってしまっています。
これは、マズイね。

プロなんだから、間違いに気付いたのなら申告すべきです。
バスケットボール選手が、反則を自覚している場合に手を挙げるようなものです。
監督が気付かず、オッケーを出したら、

ああよかった (^_^;)

ではないのです。
写ってしまっているのです。
あとで、 「あ、これ不味いんじゃない?」 となっても、まさにあとの祭りというヤツです。
こんなシーンのために別に日を設けて撮り直すなんて、予算が許されるはずがありません。
監督達は試写で見て

「あんのやろう!!!!」

と憤ったのかどうだか知りませんが(笑)、もしあの動きに何も感じないとしたら、ガッカリです。

きっと誰か一人くらい気付いていたはずです。
怖くて監督に言い出せなかったのかもしれませんね。

習慣というのは、こういうものです。
集中してやっていただろうに、こんな所で出てしまうものです。
普段から行儀よく食事をしていれば、こんな醜態を晒すことはなかったのに。

自分で映画の細かいところを指摘するのはいけないと言っておきながら、プロとしての態度に納得がいきません。

あとは、長島かずしげ(だったっけ?)は、とてもとても大切な役どころなのに、役者としての訓練が足りません。声が全く鍛えられていないので、セリフがもったいなかった。カスカスでパンチがないのです。最重要といってもいい台詞だったのに、何にも覚えてないもの。 (__;)

これだけのお金をかけるのなら、プロの役者を使った方が兵士の切なる胸の内が伝わったはずなのに!

とはいえ、この映画は良い映画だと思いました。

この頃、アニメも必ず素人を声優として起用したりしますが、折角だから監督には、話題性より品質を上げた作品づくりをさせてあげてほしいなぁ。プロの仕事場なんだから、プロを尊重すべきです。

その方が、日本の映画レベルが上がります。

そうそう、名前忘れましたが、若手の女の子。
なんだかとても良い感じで、キュンとしました。(笑)

ところで、この音楽は 「The Rock」 と酷似していますね。
隅々まで・・・。

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