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信念と協調

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聞いた話です。
ある母親が、極度の健康志向だそうで食品にものすごく気を遣うのだとか。自分が食べる物も、子どもが食べる物も、食べる時間も何もかも。

そこまでは各家庭の在り方なので、とやかく言うことではありません。

ただ、このお母さん。
人を家に呼ぶのがとても好きなのだそうです。

すると当然のように、呼ばれた方はオヤツを持って行きます。
オヤツなんて、そうそう健康志向で選ばないので、添加物なんかも入っているのが普通です。

確かに体に良くないとはいえ、子ども時代はたまにジャンクフードも良いでしょう。僕らが子どもの頃なんて、何を食わされていたのか分かったモンじゃありませんが、子ども時代はそういうものです。

大人になると触手が動かなくなるので、今のうちだけです。物珍しいから。

持ってきてくれたお菓子をどうするかというと、テーブルには一応出すそうです。そして、子ども達は食べ始める。ところが、自分の息子が手を伸ばそうとすると、

「あ、__ちゃんは食べないでね」

と言うのだとか。  (O_O)

これにはビックリ。

食生活、食習慣、大切です。

と同時に、人間関係ってもっと大事です。訪れた方が持ってきてくれたお菓子を食べようとする自分の息子を制止するのは、訪問客に対して失礼の極みです。

訪問客が気を悪くしてしまうので、最初から家に呼ばないという手もある。
むしろそうすべきでしょう。

信念を持つことは大切ですが、時に信念が他の大切なものを壊しているということに気がつかなくなると、それはカルト宗教に近くなってきます。

乱暴な言葉で言えば、迷惑な存在になります。

その方については様々な話が聞こえてきて、ちょっと付き合いにくい人という評判が立っているそうです。
そうまでして固持したい“健康志向”ってなんだろう。

イタズラの虫が騒ぎ出して、

うまい棒

とか、箱で持って行ったらどんな顔するのか見てみたい気もします。(笑)

信念と同時に協調って大切です。
何でもバランス感覚ですね。

(ただし!宗教の関係で特定の肉が食べられないという人もいます。その場合は、周知の事実となるので、周囲も納得の上で気を遣ってくれることでしょう。日本の社会には馴染まないというリスクを負ってでも、憲法で認められた権利ですから、それもありです)

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