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人間の目はスゴイ

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以前、サンプルとしてあるデザインの提案を受けました。
各ページとてもキレイで、名の知れた会社のデザインを行ってきた方だったので、サンプルの企業もかなり目をひくものでした。

ところが・・・なにか変なのです。

見ていると違和感があって、スッキリしない感じ。
PDFをググ?っと1200倍まで拡大してみて理由が分かりました。

レイアウトされている写真の

チリ

が合っていないのです。
チリってのが正しいデザイン用語かどうかは知りません。
例えば、2枚の写真が縦に並んでいて、それぞれの右端左端に定規を当てた場合、

ずれている

という状態です。

「1200倍にして見るなんて、細かいことを言うな!」

という話ではありません。
そもそも、肉眼で75%の大きさで見ていたものに感じた違和感の正体を突き止めたわけですから。

人間の目って、ここまでスゴイのです。
ほんの少しの、手抜きとも言えないようなズレに気付く能力があるんです。
僕の目が鋭いって事なら格好いいんですけど、実は別の人に試しても

なんかシャキッとしないね??
なんで?

という反応がありました。
試しに、写真を僕が整列させたバージョンも並べてみると、やっぱり整列している方が評判がいい。

でも、見ている人には分からない。(笑)

この頃、経費削減でワードなんかで作ったチラシを手にすることがあります。

「要件だけ伝われば」

という姿勢で、お客さんに伝わるメッセージを考えると、ちょっと寒い感じします。
でも、逆に言えば、

写真を整列させるからいけないのかも。
グリッドを外して、自由なレイアウトにしてあげるともう少し楽かもしれません。

ただし、グリッドに添わないレイアウトが訴えかける顧客層は、グリッドに添ったものを好む人とは異なるため、間違った人に間違ったメッセージを与えるかもしれないし、見てもらいたい人から嫌悪される可能性もあり、

逆転の発想!

とカンタンな話にはなりません。(笑)

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