僕は不器用な生き方をするタイプの性格です。

「嘘でも○○って言っておけばいいのに」
「適当にあしらっておけばいいんだよ、あんなの」
「笑ってりゃそのうち終わるって」

そういう言葉を言われても、いつのまにかその逆をやっている自分の存在に気付きます。

例えば、英語の教材では

「３０日でペラペラ」

とか言っておけば売れるのかもしれません。でも、そんなことは絶対にあり得ないから、口が曲がってもそんなことは言えないです。

昔、話が長くて面倒くさい上司がいて、僕は適当にあしらうということができないため、いつまでも真剣に話をしていました。

その時は、大阪での取材で、名古屋から大阪までのタクシーの中、ずっと真面目に受け答えをし続けました。後で、

「石川君は不器用だねぇ」

とディレクターに言われてしまった。(__;)

不思議なことに世の中は正しいことを主張する方に冷たいのです。

要領の良いことを　いいことだ　という人がいて、
要領の悪いことを　どんくさい　という人もいます。

不良が更生すると、大げさなほど褒めちぎり、
普通の人が普通に生きていると、見る価値もないという態度

なるほど。

だから、偽装だのなんだのが出てくるのですね。
ついに偽装を越えて、殺人的な殺伐さ加減になってきましたけど。

世の中は困ったところがあります。

何かを“上手くやる”ことは、賢いことだと言う人が多いが、
“上手くやる”ことには、あまりよくないことも多い。
だから、悪いことをいつの間にかやってしまう。

悪いことがあったら、本当のことを言わないと、
“上手くやること”を称賛していた人が、今度は敵に回る。

世知辛い。

結局、正しいことを地道に続けていくのが一番なのです。
どんなことがあっても、自分の良心を欺いてはいけないのです。