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ポケバイを通して教えたいこと

先日いただいたポケバイ、まだエンジンをかけていません。

補助輪を外して自転車に乗れるようになってから半年程度と日が浅いそっぴくんに、時速65キロなんてものを体験させる前に色々と準備しなければならないことがあります。そこまでは怖くてアクセル開けっ放しにできないでしょうけれど。

この機会を活かして、ポケバイをただのオモチャとしてではなく、もっと責任の伴う大きい子の遊びとして印象づけたいと考えています。

最初にやらせたのは、バイクを磨き整備することです。
雨の休日、リビングに新聞紙を敷いて作業しました。

自分の道具を大切にしないヤツは心のない人間です。
自分の愛車となるマシンを大切にできないヤツは、バイクに乗る価値のない暴走族と同じです。

大人になって自分の道具にどんな想いを寄せるのか?

それは、最初に道具を与えた大人の心の持ち方によると僕は信じています。
たとえ道具が最高級品でなくても、それを大切に思って使い込む人間が生み出すモノには魅力があります。(性能至上主義

そっぴくんはどうやってバイクを磨いていいのか分からないので、一つ一つ教えながら5時間がかりでポケバイを磨き上げました。

フレームはメッキがされていましたが、2ストのオイルがべったりの状態だったので清掃のしがいがあります。(笑)

はずせる部品は外して、クロームクリーナーでゴシゴシ。
クリーナーをチューブから搾る力が足りなくて、いきなり大変そうです。
クリーナーを古い靴下に付け、フレームを磨く。
クリームの白い筋がなくなったら、今度はから拭きで艶を出す。
そういうことを1時間もやらないうちに、子供は飽きてしまいます。
でも、

「自分のバイクなんだろ?パパにやらせるなら、これはパパのバイクにする」

と言ったら、あわてて作業に戻りました。(笑)

部品はずしも大切な整備の一部です。
僕のデカイ工具箱を自由に使わせて、スパナやメガネレンチ、六角レンチなど道具の名前とサイズの見極め方を一つ一つ教え、ネジの緩め方を見せ、分かったところで自分でやらせます。

供回り(片方のネジを回すと、もう片方が一緒に回ってしまう構造)してしまうネジは、僕が押さえ役、彼が緩め(締め)役で作業しました。

全て磨き終わって、部品を取り付けたらそっぴくんは大満足の笑顔です。

いただいたときからブレーキワイヤーが短かったため、次の日は夕食が終わってからワイヤー交換を一緒にやりました。

大人にはかんたんな作業で10分もあれば完了できるものが、子供とやると1時間。
教えるのも大変な作業です。
最後に工具の清掃をし、所定の位置に収めて作業完了です。

道具が工具箱にキレイに収まると気持ちがいい。(^_^)

ただし、ブレーキはとても大切な部品なので、そっぴくんが寝てから僕が一人で確認作業をしました。とりあえず本人がすべてやったということにしておきたかったので、僕がやったことは内緒です。

そうしてチマチマと整備を続け、ようやくマシンに愛着を持って接するようになってくれました。

愛情は生き物に対してだけ感じるものではありません。
道具も同じです。
自分の“モノ”を大切にする気持ちが、他人のモノも大切に思う心に繋がります。モノを大切に丁寧に扱う心があれば周りの人に迷惑をかけたり、傷つけたりという行為から無意識に離れていきます。

ウチでは壊れたオモチャは、捨てる前に僕が一度分解修理を試みます。
直るか直らないかは関係ありません。
見せたいだけです。
分解そのものも面白いですし。

粗末に扱ったためにオモチャが壊れたのであれば、それを後悔してほしいし、大切にしていたのに壊れてしまった場合は、そのオモチャを大切にできたことを褒めるだけでなく、親としての気遣い見をせたい。

大切にしろ!

と怒鳴ったところで、子供には絶対通じません。

怒られるから壊さないようにする
気に入ったオモチャを失いたくないから大切にする

ここには大きな違いがあります。

昨日、そっぴくんは自分のポケバイに

「キング」

と名前を付けました。

そろそろエンジンを始動してやってもよさそうです。
ヘルメットや、グローブを準備しないと。

子供より親の方がドキドキしているのかもしれません。(笑)

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