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“そのまま”では何も変わらない

悩みが多い世の中では、書店の自己啓発の棚に

そのままで良いんです
ずぼらが上手く行く
ナマケモノが得をする
ゆっくりのんびり

そいう本がずらっと並んで人気を博します。

気持ちは分かります。

誰でも自分に自信がなくなれば、自分を受け入れてくれる優しい言葉を望みますし、

変わろう!

という言葉は、積極的な言葉であると同時に、自己否定に通じて、悩んでいる人には、とても重く感じます。
だから、優しい、否定のない、今の自分のままで可能性をのばせるという本が売れるんだろうと思います。

でも、残念ながら“そのまま”で変わることは少ないです。

今悩んでいることは、過去の自分に何か足りなかったからで、それをそのまま続けたとしても、何か特別なことが起きるなんて望むのは、映画でもなければ無理です。

人間関係において、ありのまま、そのまま、を望むってのは、

自分が
変わる

のではなく

他人が
自分に対する見方を
積極的に変えることを
望む

わけだから、ワガママといえばワガママなんですよ。
他人を変えることより、自分を変えることの方が、よっぽど楽です。

そもそも、悩みがあるということは、現状に満足できていないということです。今の自分のままでは得難いものを求めているから悩むわけで、少し考えるとそのままではダメだということが分かります。そのままでいたいのなら、今の状態を幸せに感じる努力をしないと、幸せは遠くなりそうです。

ということは、今のままで幸せになろうとしても、

自分の意識

を変える必要があるってことです。
やっぱり、そのままではダメみたい。

人間関係でも
仕事でも

何でも、

今のまま

というぬるま湯を克服しないと、これからも悩むことになりそうです。
かくいう自分も、悩んで

誰か、“そのままで良い” と言ってほしい

と考えてた時があって分かっただけなんですけどね。

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