日本の自然は不自然なのだとか。
先日、ラジオを聞いていたら、植物生態学者とかいう人の論文朗読が流れてきて、面白くて聞いていました。その中で、日本の “自然” というのがいかに不自然かということを面白く説明していました。本来、自然とはその土地に特有の植物や木で成りたつものなのだそうです。
そして、それらは地震などで倒れない、強い木になるのだとか。
ところが、日本では高度成長期時代に、家を建てるための木材として、
同じ種類の木を植えまくった
というのです。たしかに、山とは言っても
木材の畑
というとらえ方が出来ます。
つまり、山は “緑がいっぱい” とはいえ、
人工的に作られ、計画された緑である
ということ。
だったら、全然自然ではないわけです。なるほど。
見渡す限り、黄金色に育った稲の田んぼを見たり、畑を見たりして
自然がいっぱい
とは言わないように、材木畑である森林を見て
自然がいっぱい
というのもたしかに違います。自然というのは、
植物がいっぱい
ということと同義語ではあるんだけど、僕らが普通に自然というときは、自分だけの力でたくましく生きている植物たちのことを言っているわけです。山に木がいっぱい植わっていても、実はそこには
自然なんて全くない
ということもあるんですね。
僕は建築関係の会社とのお付き合いが多いため、植林された山を見に行くこともあるんだけど、最近の山って見たことありますか?
枯れ木や倒木、錆びたような色の木や、死んだような灰色になって弱った木が多い
のです。そこには、自然の力強さはありません。
一方で、我が家の庭にある木。
名前が分からないので、我が家では
山の木
と読んでいます。
これ、義母が拾ってきたドングリが芽を出し、いつの間にか “木” になりました。
葉は堅く、がさがさで、あまり美しくないため、一度根元からのこぎりで伐採してしまいました。
それから、1年半あまり。
もう、元通り。 (^_^;)
強すぎ。
これも、土地特有の場所にあるわけではないけれど、とにかく自生の木が強いというのは納得。
さあ、これで日本には自然がほとんど残っていないことが判明してしまいました。
どうしよう。
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