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見たくない風景

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チラッと寄ったある場所の駐車場での話です。
待ち合わせ時間までに時間があったので、車を停めて、

エンジンを切って (当然)

暑いのでドアを少し開けて車内で本を読んでいました。

すると、障害者用駐車場に車が停まって、家族が降りてきました。
お父さん、お母さん、3歳くらいの子供。

3人は店内に入って、お父さんだけ一度出てきて車に戻り、何かを持って再入店しました。
その時、入り口付近できょろきょろして、手に持っていた紙くずを自動ドアの脇に置いてあった傘立てに

ぽいっ

と捨てました。イヤな風景2連続・・・。
用事が終わって、駐車場から出ようとしたとき、信号で止まっている車の列がありました。

ちょうど1台分の鼻がつっこめるスペースがあったので、鼻だけでも出させてもらおうと接近すると、そのスペースを空けていたおじいさんが、

スススッ

と間を詰める。僕はその後ろの方に入れてもらうことになりました。
道に出て、信号で止まっていると、どこかから救急車のサイレンの音が聞こえます。
見ていると、僕が止まっている交差点の正面に赤いライトが見えました。

でも、誰も止まらない。

救急車の前を、普通のスピードで走っていきます。
あたかも、

「救急車さえスローダウンさせなければいい」

というルールがあるかのようでした。救急車が来たら、車を路肩に寄せるなり、縁石に寄せるなりして停車するのです。救急車がスローダウンしなかったとしても、前を走って良いわけではないのです。

人間のイヤな姿を立て続けに見てしまいました。

僕がアメリカにいたとき、感心したことがありました。

まず、滅多にハンディキャップ用駐車場に違法駐車する人はいなかったこと。
救急自動車が来ると、完全に停車して道をあけること。
スクールバスが停車して、子ども達が降りている時は、後ろの車も“停車”すること。

などが徹底されていたことです。
カッコイイ、悪いで物事を分けるのは安っぽいですが、相手を思いやる気持って徹底されてすぱっと行われるとカッコイイものです。

もちろん取り締まりも厳しいですよ。

駐車違反なんて、規定の時間が来たら、あっという間に切符切られますから。

日本って、思いやりの国とか、紳士的とか礼儀正しいとか言われているけど、今ってほとんどが、

タテマエばかり

という感じになってきてしまいました。知り合いの間だけで親切とかね。
他人に冷たい。

見たくない風景、多くなってきました。

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