秋葉原の事件の犯人が言うような、
「彼女がいないだけでどうのこうの」
という言葉を聞いていると、なんて身勝手なヤツ、と腹が立ってくる。
彼女っていう存在を所有しているみたいな言い方。
彼女ってのは、こいつにとって何なんだろう。
ただただアニメの女神様みたいに、甘えさせてくれて、無条件に受け入れてくれる存在と考えているとしか思えない。
僕は、そんな女性と出会えるかどうかは、自分次第だと思うのです。
甘えたいなら、相手に甘えさせてあげなければ。
受け入れられたいのなら、相手を受け入れなければ。
つまり、人間関係ってのは、受けるだけのサービスということはあり得ないのです。
まずは自分から相手を幸せにすることを考える。
ただし、「これだけやれば大丈夫」というラインはどこにもなくて、
いつか認めてもらえる
という気の長い話。
それでも、自分からしかスタートできないのです。
相手が自分と一緒にいるときに、弱点を見られても平気であったり、受け入れられていると感じるかどうかが問題であって、
どこかに自分の理想的な環境をもたらしてくれる神的存在がいる
というような、考え方の相手に誰がついていくもんか。
すべてに都合が良すぎるのです。
一番の理解者がいつも笑顔で聖母的だと思っていること自体が、あまりに人間づきあいの経験が少なすぎる証拠でしょう。
相手のことを思って、厳しくなるときも、イヤなことを言わなければならないときもあるわけです。
相手に認められたいのなら、相手の言うことを良いことも悪いことも認めることができなければなりません。
いつでも、何か良いことを他人から与えてもらおうなんてヤツに、
彼女なんて出来るはずがないのです。
都合の良いこと言って甘えたがるばかりではいかん。
そんなに甘えたければ、そういうサービスをしてくれるところへでも行って甘えてこればいい。
自分に都合の良いこと、ってのは、お金を出せば買えるものです。
モテモテ“気分”を味わいたい、とか、VIP気分を味わいたいとか、そういうものはお金で買える。
ただし、それを積極的に売っている人からね。
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