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よい子と都合のよい子

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子供の起こした事件が増えてきて、親として関心がないわけではない。

インタビューなどで事件を起こした子について話すとき、

「成績が良かった」
とか、
「良い子だった」
というような表現をされて、
「なぜあんな良い子が?」
と驚くのが定番になってきているけど、僕は“良い子”違いかなと考えています。

一つのパターンは、ほどほどに問題も起こすし、落ち着きの無さもあるし、興味が先にたって意図しない失敗で叱られることがあるけど、社交的で積極的な明るい“よい子”。親子相互に余計な気遣いを必要としないので精神的なストレスは少ない代わりに、肉体的な疲労感がたまる家庭環境。まあ、寝りゃあ疲れは取れますから。(笑)

もう一つが子供にも親にも最悪のパターン。従順で、そこそこ勉強が出来て、外でも問題を起こさず、ちょっと内気で引きこもり気味ではあるけど世話無しで“親にとって都合がよい子”。さらに悪い場合は、「内気」を責められるから、“わざと快活に明るく振る舞う”という技を体得してしまった子。家の中外で余計な気遣いを強要されるストレスを想像するだけでうんざりします。精神ストレスは虫歯と一緒で、今の環境のまま放っておいても自然治癒しませんから。

子供はいずれ親無しで生きていかなければならないんです。だから、親が楽出来るように洗脳して、大人しくて問題の無い子を作ってはいかんと思うのです。

子供の有り余るパワーにつきあえるだけの体力・気力を確保しておくこと。これが僕にとっての急務だと考えています。結局、子育てってどれくらい肉体的な疲労が、精神的なストレスを上回るかで決まってくるんじゃないか。

とはいえ、ウチのぼうずはまだ4歳なんでどうなるか分からないといわれたら元も子もない。(笑)

とにかく親がいなくても世間の荒波にへこたれないような人間になってくれればいいです。そんな子に育てようとすれば従順にはならないので、

むかっ!

とすることもあるでしょうけど。その辺は僕の度量の問題でしょう。子供ではなくってね。(笑)

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