街や、人出の多いイベントなどに行くと、子供を見て
「まぁ、かわいい。お父さまでいらっしゃいますか?」
と話しかけてくる人がいる。
“そうです。僕がお父さまです”
僕は親ばかなので、自分の子がかわいいことは否定しませんが(笑)、その次に言ってくる言葉に警戒します。
「私、モデルエージェンシーの者なんですが・・・」
子供モデルの勧誘ビジネスです。
気をつけてください。
親の自尊心をくすぐるような事を言って、事務所に来てくれるようにアポイントメントを取らせようとします。
一番おすすめなのは、丁寧に断ることです。
まともな会社は、自社でオーディションをしていますから。どうしても自分の子供をモデルにしたいと考えている方がいたら、まともなモデル会社をしっかりと調べてください。
街で声をかけられたときは、断ってしまって支障はありません。
もし、どうしてもという場合の対処法は、
・ その人の身分証明書の提示を促す
・ 会社名を言わせる
・ パンフレットか名刺をくれという
このあたりで、おかしい会社だと、
「パンフレットは、オーディションに来てくれると約束してもらってから事務所で渡す」
「名刺もアポイントメントを取ってもらってから渡す」
という感じで、とにかくその場で事務所に来るか来ないか返答させようとします。
たまに、口頭で会社名をいう場合もありますが、何も渡してくれない場合は“要注意”会社と思って間違いありません。
「街で声かけられて、はいそうですかって人はいませんよ」
と強い調子で言ってみてください。そうすると、脈無しと見て次の獲物を探そうと目が泳ぎはじめます。(笑)
本気で皆さんのお子さんを欲しいなら、焦らせて契約を迫りません。
もし、先ほど言った3つの質問に対して、
ごにょごにょ
という感じの歯切れの悪いことを言い出したら、やることは一つです。
「お断りします」
と言ってください。
ここで断ったからといって、皆さんのお子さんの将来をつぶしてしまうことには絶対になりませんから、安心してください。
「でも、モデルのお仕事が・・・」
仕事はたまに入る場合もあります。でも、交通費食費など経費込みで一日5000円なんてのもあります。もちろん、お子さんだけの給料ではなくて、付き添いの親の日当も含めてです。
「明日なんですが、空けておいてください」
なんてことも当然あります。
モデル登録するとなれば、これは“雇用契約”です。
芸の世界ですから、そんなに甘くはありません。
会社側に好意的な視点で見ると、質の高いモデルを提供しようと思えば、教育や訓練が必要になります。その訓練を会社持ちで行うとしたら、それは投資です。まずそんなことはありませんが。
オーディションに合格したから、登録したからといって、普通の子をカメラの前に立たせておくだけでいいわけではないのです。それに、一度登録したら、会社のために働く立場になるという意識も持たなければなりません。自分勝手にやっていては、会社の信用を損ねてしまいますから。
ただ、そんなことをしっかりやっている会社ばかりではないのです。
会社が狙っているのは、オーディションと呼び出しておいて、
・ 写真撮影 (3?5万円)
・ モデル登録料 (3?5万円/年)
・ ひょっとするとスクール加入 (月謝)
というお金を得ること。
モデル派遣とは別のビジネスモデルだったりします。
親は、
「モデルだってぇ?♪」
と有頂天になってしまうので、割と簡単に引っかけやすいのです。
突然の勧誘に心が躍る気持ちも理解できますが、断る勇気をもってください。
絶対損はしませんから。
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