人の話を聞くこと
これが一番大切なことだと気付いたのは、20代の後半でした。
それまでは、自分の素晴らしい意見を誰に対してでも主張して、そのすばらしさを認めてもらうと得意になっていました。
実際は全然素晴らしくもなんともないのに。
でも、30歳が近くなるにつれ、自分の主張が幼稚で、万人に良いことだと思っていたことが、実は自分に良いだけのことだと気付くようになりました。
そう気付いてから周りを見回すと、
自分の意見のすばらしさを強調する人の、いかに多いことか!
議論といっても、相手を論破することだけが楽しい遊びのようなもので、返答はほとんどが屁理屈。
だから、考えるのがとても疲れる。
所詮は、ハリボテだからです。
人に理論の欠点を指摘されると、腹が立つ。
それは、恥ずかしいからなんですけどね。
人は歳を取ると謙虚になるみたいです。
謙虚というより、自信が無くなってくるのかな。(笑)
この頃は、自分の意見を変えない人と話すのがとてもうるさい。
でも、論破してやろうなんて思いません。
聞き続けることで、その人の本当の考えが分かります。
その人の人となりが分かります。
自信満々の言葉の裏に隠れている、
「穴だらけだから、反論なんてするんじゃねぇ!」
みたいな弱さも見えてきます。
最後まで聞いてあげると、
「でも、実はこうなんですけどね・・・・」
と心を開いて正直に話をしてくれる所に到達します。
誤解ってのは、話の途中で止まってしまった状態
なんでしょうね。
相手が誰であれ、話は最後まで聞きましょう。
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