最近ちょっと嫌なことがありました。
とても自己中心的で他者の気持ちを全く考えない。とても迷惑なことなのに、それを当然のことのように考えている。
世の中には、自分に嫌なことがあると同じ事を他人にすることで発散しようという人がいます。詐欺の被害にあった人が、その事件を境にマルチ商法にはまり込んでいくのを見ました。彼女曰く、
「騙されるくらいなら騙す方がいい」
本気でそう考えているのです。
最近よく聞く“モンスターペアレント”。その親達の頭の中の一部には、
「うちの子が損している」
という発想があるらしい。それは同時に、
「他人が損するならそれでいい」
という気持ちのあらわれです。
僕はこういうことが凄く嫌いなのです。
何か嫌なことがある。同じ事をどこかの誰かにやることで発散させるこの連鎖は止まりません。最近話題の夜回り先生の関わった少女が、エイズに感染して亡くなったらしい。その子は、自分にエイズを感染させた人への復讐としてか、夜の街に出て新たな感染者を作っていたそうです。
親に虐待された人は、自分の子を虐待するとか。この連鎖が、
避けがたい遺伝
であるかのように考えて、自分を慰めている人達が多い。
自分が嫌なことは他人も嫌なこと。
それをバケツリレーしてどうするんでしょう?
詳しくは言いませんが、僕は自分が育ってきた家庭環境と同じものを息子に与えたいとは思いません。
僕がなぜここまで子育てを真剣に考えているのか?
それは、僕が嫌だった全てのことを僕の所で止めたいだけです。
人間は弱いモノなので、考えていないとそこに舞い戻ってしまいそうで怖いのです。
思い出すととても悲しいことがいっぱいあります。
関係者の名誉のため言っておくと、良かったこともありました。
でも、そういうトラウマ(もどき)をいいわけのネタにして、同情を求めたり、
「仕方がない」
と自分を慰めることは絶対にしたくない。僕の身に起こった嫌なことは、僕の所で止めて、そのまま年取って死んでいけば、絶滅した病原菌のようにこの世から消えて無くなるんです。
こんなに美しいことはないです。
嫌なことは自分の所で止める。
それは可能はなずです。
ただ、息子にはそんな僕の気持ちに気付かれないようにしなければ、恩着せがましくっていけません。(笑)
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